トラブルシューティング : パフォーマンスの向上
 
パフォーマンスの向上
メモ  次の情報は、サーバー管理者向けです。
最適なパフォーマンスのために、FileMaker Server は、データベースサーバー用に予約された専用のコンピュータ上で実行することをお勧めします。多くのクライアントをホストする場合や多くのデータベースファイルをホストする場合、FileMaker Server は、プロセッサ、ハードディスク、およびネットワークの容量を大量に使用します。同じコンピュータで、プロセッサへの負荷が高い他のソフトウェアが実行されていたり、ネットワークトラフィックの負荷が増加すると、FileMaker Server の実行速度が遅くなり、クライアントコンピュータ上の FileMaker Pro のパフォーマンスも低下します。
ユーザのメインのワークステーションや、ネットワークファイルサーバーとして使用するコンピュータに FileMaker Server をインストールすることは避けてください。
同一コンピュータ上に同時に異なる 2 つのバージョンの FileMaker Server を実行することはできません。
FileMaker Server を実行しているコンピュータを電子メール、プリント、またはファイルサーバーとして使用することは避けてください。
システムバックアップソフトウェアを使用して FileMaker Server によってホストされているデータベースをバックアップしないでください。代わりに、FileMaker Server Admin Console を使用してデータベースのバックアップをスケジュールします。
プログレッシブバックアップフォルダには、ホストされたデータベースが配置された場所とは別のハードドライブに指定することをお勧めします。プログレッシブな変更はホストされたデータベースに書き込まれる変更とほぼ同時にプログレッシブバックアップフォルダに書き込まれる可能性があるため、2 つの異なるハードドライブを使用するとサーバーパフォーマンスが向上する場合があります。
アンチウィルスソフトウェアを使用してホストされているデータベースファイルを含むフォルダをスキャンしないでください。
サーバーのスクリーンセーバーおよびスリープ (または休止状態およびスタンバイ) モードを無効にしてください。これらの OS 機能はパフォーマンスを低下させたりホストされているデータベースへのアクセスを中断させたりします。
ホストされているデータベースには、高速なハードディスク、複数ディスクの RAID システム、または信頼できるストレージエリアネットワーク (SAN) を使用してください。
64 ビットシステムで FileMaker Server の 64 ビットバージョンを使用している場合は、[データベースキャッシュに予約されている RAM (MB):] 設定を増加できます。64 ビットシステムの最大 RAM キャッシュは 1 TB です。
データベースサーバーは、ホストされているファイルのデータをキャッシュするために、マスタマシン上のテンポラリディレクトリにテンポラリファイルを作成します。また、開いているホストされた各ファイルに対してテンポラリファイルを 1 つ作成し、関連付けられているホストされたファイルが閉じられると、自動的にテンポラリファイルを閉じて削除します。マスタマシンに、テンポラリファイルを格納するための十分な空き容量があることを確認してください。ほとんどの場合、テンポラリファイルのサイズは、関連付けられているホストされたファイルのサイズの 10% から 20% ですが、実際の割合は、クライアントの数、およびサーバーサイドスクリプトとそれらのアクティビティレベルに応じて変わります。データベースサーバーはテンポラリファイルのサイズを定期的にチェックし、空きディスク容量に比べて容量が大きくなり過ぎた場合はテンポラリファイルを縮小します。
ファイル索引設定 (Windows では Indexing Service、OS X では Spotlight、またはその他のサードパーティファイル索引設定ソフトウェア) をオフにしてください。この機能はパフォーマンスを低下させます。
多数の FileMaker Pro および Web 公開クライアントがある場合は、2 台のマシンの展開を考慮してください。適切な展開タイプの選択を参照してください。
メモ  DHCP サーバーの中には一定の時間で IP アドレスを割り当て直すものがあるため、静的 IP アドレスの使用をお勧めします。
関連項目 
トラブルシューティング
適切な展開タイプの選択