リファレンス > 関数リファレンス > テキスト関数 > TrimAll
 

TrimAll

指定したスペースを取り除くかまたは追加したテキストを返します。

構文 

TrimAll (テキスト ; 全角詰め ; タイプ)

引数 

テキスト - 任意のテキスト式またはテキストフィールド

全角詰め - 0 (偽) または 1 (真)

タイプ - 使用するスタイルに基づく 0 から 3 の数値

戻り値のデータタイプ 

テキスト

起点 

FileMaker Pro 6.0 以前のバージョン

説明 

TrimAll はテキストまたは全角と半角スペースなどのローマ字以外のスペースを使用する場合に使用します。それ以外の場合は Trim 関数を使用します。

全角スペースを取り除くには、全角詰めを真 (1) に設定します。全角スペースを削除しない場合は、全角詰めを偽 (0) に設定します。

Unicode 値が U+2F00 より小さい文字はローマ字と見なされます。Unicode 値が U+2F00 またはそれより大きい文字はローマ字以外と見なされます。

ローマ字の範囲に含まれる文字は、Latin、Latin-1 Supplement、Latin Extended-A & B、IPA Extensions、Spacing Modifier Letters、Combining Diacritical Marks、Greek、Cyrillic、Armenian、Hebrew、Arabic、Devanagari、Bengali、Gurmukhi、Gujarati、Oriya、Tamil、Telugu、Kannada、Malayalam、Thai、Lao、Tibetan、Georgian、Hangul Jamo の文字ブロック、およびその他の Latin と Greek の拡張ブロックに属する文字です。

ローマ字の範囲に含まれる記号には、句読点文字、上付き文字、下付き文字、通貨記号、商標記号、文字様記号、数字、矢印、算術演算子、幾何学形状、絵フォントなどが含まれます。

ローマ字以外の範囲内にある文字は、CJK 記号 / 句読点、Hiragana、Katakana、Bopomofo、Hangul Compatibility Jamo、Kanbun、CJK Unified Ideographs などがあります。

スペースは、次の表に示すように、タイプの値に応じて取り除くかまたは挿入されます:

 

タイプの値

機能

0

ローマ字以外の文字とローマ字の間のすべてのスペースを取り除きます (ローマ字の間には常にスペースを 1 つ入れます)。

1

ローマ字以外の文字とローマ字の間に常に半角スペースを入れます (ローマ字の間には常にスペースを 1 つ入れます)。

2

ローマ字以外の文字の間のスペースを取り除きます (ローマ字以外の文字とローマ字の間の複数のスペースを減らします。スペースがない場合はスペースを追加しません。ローマ字の間には常にスペースが 1 つ残ります)。

3

すべての場所のすべてのスペースを取り除きます。

どの場合でも、ローマ字以外の文字の間のスペースは取り除かれます。

 

タイプ

ローマ字以外 - ローマ字以外

ローマ字以外 - ローマ字

ローマ字 - ローマ字

0

取り除く

取り除く

1 スペース

1

取り除く

1 スペース*

1 スペース

2

取り除く

1 スペース

1 スペース

3

取り除く

取り除く

取り除く

* = ローマ字以外のテキストとローマ字のテキストの間にスペースがない場合、スペースを挿入します。

メモ 

全角スペースは日本語などのローマ言語以外で使用されます。ローマ言語しか使用しない場合は全角詰めを偽 (0) に設定します。

例 1 

TrimAll (" Julian       Scott Dunn ";0;0) は「Julian Scott Dunn」を返します。

例 2 

TrimAll (日本語テキスト文字列フィールド名、全角詰め引数 1 (真)、タイプ引数 0) は、「日本語テキスト文字列フィールド名」フィールドの値が「間に空白を入れた日本語テキスト文字列」の場合「日本語テキスト文字列」を返します。

例 3 

TrimAll (ローマ字を含む日本語テキスト文字列、全角詰め引数 1 (真)、タイプ引数 0) は「すべてのスペースが取り除かれたローマ字を含む日本語テキスト文字列」を返します。

関連項目 

関数リファレンス (種類順)

関数リファレンス (名前順)

計算式について

関数について

計算フィールドの定義

計算式での演算子の使い方