ネットワーク上でのファイルの共有
 

ネットワーク上でのファイルの共有

お使いのコンピュータがネットワークに接続されている場合、他の FileMaker Pro Advanced および FileMaker Go のユーザと同時に同じデータベースファイルを使用することができます。

FileMaker ホスト

他のユーザとファイルを共有するには、次のいずれかの FileMaker ホストを使用します:

FileMaker Pro Advanced: ローカルファイルを開いて FileMaker Pro Advanced のネットワーク共有を有効にすると、FileMaker Pro Advanced がホストとして機能してローカルエリアネットワークを使用して最大 5 人までの他のユーザとファイルを同時に共有できます。FileMaker Go クライアントは、この制限に含まれます。FileMaker Pro Advanced をホストとして使用することをピアツーピア共有とも呼びます。ホストとしてファイルを開くを参照してください。

FileMaker Server および FileMaker Cloud: ファイルをアップロードして FileMaker Server または FileMaker Cloud でファイルを開くと、そのサーバーがホストになります。これらのホストはさらに多くのユーザや、FileMaker WebDirect や FileMaker Data API などの Web テクノロジーをサポートしています。FileMaker Server ヘルプおよび FileMaker Cloud ヘルプを参照してください。

Web やイントラネット上でのファイルの公開については、Web 上でのデータベースの公開を参照してください。

重要  複数のデバイスで同時に開く共有フォルダにはデータベースファイルを置くことはできません。ファイルが損傷する可能性があります。代わりに、ホストが他のユーザとファイルを共有できるように、FileMaker ホストを使用してファイルを開く必要があります。

共有ファイルでの作業

ホストによってファイルが開かれた後で共有ファイルを開くユーザはクライアントです。

メモ  FileMaker ホストソフトウェアに接続できるのは、最近のバージョンの FileMaker クライアントソフトウェアのみです。互換性のあるホストソフトウェアのバージョンについては、FileMaker Pro Advanced 技術仕様を参照してください。

共有ファイルを開くと、ホストとクライアントは同じ情報にアクセスすることになり、ファイルへの変更はすべて、それぞれのユーザのウインドウに表示されます。

ユーザによるデータへの変更はすべて、共有ファイルに保存されます。共有ファイルにはレイアウトスクリプトへの変更も保存されます。

ソート順序、検索条件、インポートやエクスポートを行う際のフィールドの順序、印刷設定は、各ユーザに対して個別に設定されます。

複数のユーザが同じ共有ファイルに同時に変更を加えることは可能ですが、同時に変更できる内容のタイプには制限があります。

 

変更対象

制限

フィールドおよびレコード内のデータ

2 人のユーザが同じレコードを同時に編集することはできません。

レイアウトおよびレイアウト要素

2 人のユーザが同じレイアウトを同時に変更することはできません。

値一覧

2 人のユーザが値一覧を同時に変更または定義することはできません。

別のユーザがブラウズモードまたは検索モードで使用しているときに、1 人のユーザが値一覧を編集することは可能です。

スクリプト

2 人のユーザが同じスクリプトを同時に変更することはできません。

別のユーザがスクリプトを使用しているときに、1 人のユーザがそのスクリプトを編集することは可能です。

テーブル、フィールド、リレーションシップ (データベーススキーマ)

2 人のユーザがこれらの要素を同時に変更することはできません。

データソース参照

2 人のユーザがデータソースを同時に変更または定義することはできません。

別のユーザが使用しているときに、1 人のユーザがデータソースを編集することは可能です。

アカウントとアクセス権

2 人のユーザがアカウントとアクセス権を同時に変更または定義することはできません。

別のユーザが使用しているときに、1 人のユーザがアカウントまたはアクセス権を作成または変更することは可能です。

メモ 

FileMaker Pro Advanced データベースの共有 (またはホスティング) は、オペレーティングシステムのファイル共有とは異なります。Windows または macOS で設定するアクセス制御と FileMaker Pro Advanced で設定するアクセス権の間には関連はありません。

アクセス権によっては、ユーザはファイル内にある特定の要素を変更できなくなることがあります。データベースの保護を参照してください。

関連項目 

FileMaker Pro Advanced での ODBC と JDBC の使用