関連フィールドの値のみを含む値一覧の例

フィールドから値一覧に値を生成する場合に、FileMaker Pro Advanced では 2 つめのフィールドの値に基づいて値一覧の値を動的に変化させることができます。つまり、関連レコードの 2 番目のフィールドに入力された値がリレーションシップ定義を満たしている場合に、それらの関連レコードの最初のフィールドにある値のみが値一覧に表示されます。

たとえば、大量の在庫品目を管理する「製品」というテーブルがあるとします。値一覧を定義して「品名」フィールドに割り当て、この値一覧に、2 番目のフィールド (「種類」フィールド) の値と一致する項目のみが表示されるようにします。データ入力時に、「種類」フィールドの値を「贈呈品」と指定すると、「種類」が「贈呈品」である「品名」の値のみが値一覧に表示されます。

上の例のような値一覧を設定するには、次の操作を行います。

次の説明では、「製品」というテーブルがあると仮定しています。「製品」テーブルの中には、「品名」というフィールドがあります。このフィールドは各項目の名前 (「ネックレス」または「ブレスレット」など) を表示する一覧です。さまざまな種類 (「アクセサリー」または「衣類」など) の一覧を表示する「種類」というフィールドもあります。

1. 「製品」テーブルで自己連結リレーションシップを定義し、「種類」フィールドを照合フィールドとして使用します。詳細については、自己連結リレーションシップを参照してください。

自己連結リレーションシップを定義すると、リレーションシップグラフに「製品」テーブルオカレンスが作成されます (ここでは「製品 2」テーブルと呼びます)。

2. 「製品 2」テーブルの「品名」フィールドの値を使用する値一覧を定義します。この値一覧に「製品」テーブルの関連値のみが含まれるように定義します。

値一覧の定義の詳細については、値一覧の定義を参照してください。

3. 「製品」テーブルの「品名」フィールドに手順 2 で作成した値一覧が表示されるように設定します。

詳細については、ポップアップメニュー、チェックボックスセット、またはその他のコントロールを表示するためのフィールド設定を参照してください。

4. ブラウズモードの「製品」テーブルで、「種類」フィールドから種類を選択し、「品名」フィールドをクリックして項目を選択します。「品名」フィールドには、選択した種類に関連する項目のみが表示されます。

メモ 

値一覧の値を表示するフィールドとリレーションシップの照合フィールドは、同じファイル内に存在する必要があります。たとえば、上の例では「種類」フィールドと「品名」フィールドが同じファイル内に存在する必要があります。