実行するシステムレベルのスクリプトの選択
メモ  次の情報は、サーバー管理者およびグループ管理者向けです。
システムレベルのスクリプトファイルの実行を参照してください。
スケジュールアシスタントを開始する前に、システムレベルのスクリプトファイルを「Scripts」フォルダに置いてください。
Windows: [ドライブ]:¥Program Files¥FileMaker¥FileMaker Server¥Data¥Scripts¥
デフォルト以外の場所に FileMaker Server をインストールする場合、デフォルトパスの先頭部分、¥Program Files¥FileMaker¥FileMaker Server はインストール中に指定した場所に置き換えられます。例:¥My_Path¥Data¥Scripts¥
macOS: /ライブラリ/FileMaker Server/Data/Scripts/
目的のスクリプトが表示されない場合、[キャンセル] をクリックして、スケジュールアシスタントを終了し、スクリプトを FileMaker Server コンピュータの「Scripts」フォルダにコピーして、スケジュールアシスタントを再び実行します。
実行するシステムレベルのスクリプトを選択するには、次の操作を行います。
1. [スクリプト名:] でシステムレベルのスクリプトを選択します。
2. システムレベルのスクリプトにオプションの [引数] を入力します。各引数はスペースで区切ります。引数にスペースを含めるには、クォーテーションマークを使用して引数全体を囲みます。たとえば、"two words" とすると 1 つの引数になります。
メモ  スクリプト引数は、システムレベルスクリプトにテキストとして渡されます。たとえば、スクリプト引数「5 + 5」を入力すると、スクリプトには 10 という値ではなく、文字列「5 + 5」が渡されます。
システムレベルのスクリプトの引数については、使用するスクリプト言語のマニュアルを参照してください。
3. システムレベルスクリプトの実行に [デフォルトアカウントではなくユーザアカウントを使用する] オプションを選択した場合、[ユーザ名] および [パスワード] を指定します。ユーザアカウントに対して次の操作を行います。
Windows: [ユーザ名:] は、マスタマシンのローカルアカウントまたはネットワークドメインアカウントを参照し、「ドメイン名¥ユーザ名」または「ユーザ名@ドメイン名」の形式で指定する必要があります。
デフォルトアカウントはローカルシステムです。
macOS: [ユーザ名:] は、マスタマシンのローカルアカウントのみを参照し、ドメイン名なしで指定する必要があります。デフォルトアカウントは fmserver ユーザアカウントです。次のメモの「macOS のアクセス権」に関する情報を参照してください。
4. [制限時間 (分):] で、シーケンスが完了するまでの最大時間 (分) を選択します。
5. スクリプトまたはスクリプトシーケンスの実行に、指定した [制限時間 (分):] よりも長い時間がかかる場合、またはデータベースサーバーが停止した場合にタスクスケジュールを中止するときは、[制限時間に達するかサーバーが停止したらスケジュールを中止する] を選択します。
[制限時間に達するかサーバーが停止したらスケジュールを中止する] を選択している場合に、指定した [制限時間 (分):] を超えるか、データベースサーバーが停止すると、スクリプトまたはスクリプトシーケンスは中止され、FileMaker Server はイベントログにエラーメッセージを記録します。
[制限時間に達するかサーバーが停止したらスケジュールを中止する] を選択していない場合、FileMaker Server は警告メッセージを記録し、指定した [制限時間 (分):] を超えるか、データベースサーバーが停止してもスクリプトタスクスケジュールは引き続き実行されます。無限ループなどの不完全な状態でハングしたスクリプトを停止するには、次の方法を使用します。
FileMaker スクリプトを停止するには、[アクティビティ] > [クライアント] タブで FileMaker スクリプトを選択します。フォルダアイコン をクリックして、[接続解除] を選択します。
システムレベルスクリプトを停止するには、イベントログでスクリプトのプロセス ID を特定して、タスクマネージャ (Windows) またはアクティビティモニタ (macOS) でそのプロセスを終了します
メモ
macOS でスクリプトを実行するユーザアカウントを使用するには、/etc/sudoers ファイルに次のエントリを追加する必要があります。
Host_Alias FMSHOST = ユーザのホスト名
Defaults:fmserver targetpw, timestamp_timeout=0, passwd_tries=1
fmserver FMSHOST = (ALL) /Library/FileMaker\ Server/Data/Scripts/*, /bin/kill
ホストのエイリアスには、FileMaker Server を実行するホストの名前を入力します。“localhost”または 127.0.0.1 は使用できません。使用する正しいホスト名を検索するには、ターミナルアプリケーションで次のコマンドを入力します。
hostname
/etc/sudoers ファイルを編集するには、管理アクセス権を持つ管理者 (root) である必要があります。ターミナルアプリケーションで次のコマンドを使用して /etc/sudoers ファイルを編集できます。
sudo visudo
macOS のアクセス権:システムレベルのスクリプトの実行に使用するユーザアカウントには、スクリプトに実行させる操作に対する正しいアクセス権が必要です。fmserver、またはマスタマシンのローカルユーザアカウントのみを使用できます
fmserver を選択すると、スクリプトのファイルアクセス権の修正が必要な場合があります。スクリプトは、fmserver ユーザ ID および fmsadmin グループ ID で実行されます。したがって、スクリプトファイルには、fmsadmin グループの読み出しおよび実行アクセス権が必要です。したがって、アクセス権が設定されているコマンドの中には、fmserver を選択するとスクリプトから呼び出すことができないものがあります。たとえば、スクリプトは「/etc」フォルダにアクセスできません。
追加する [スクリプト名] および [引数] は、最大 2048 文字です。
Windows: [ユーザ名] は最大 104 文字、[パスワード] は最大 128 文字です。
macOS: [ユーザ名] は最大 255 文字、[パスワード] は最大 31 文字です。
関連項目 
管理タスクのスケジュール