データベースサーバーのセキュリティ設定
 
データベースサーバーのセキュリティ設定
メモ  次の情報は、サーバー管理者向けです。
データベースサーバーのセキュリティ設定を指定するには [データベースサーバー] > [セキュリティ] タブをクリックします。
目的
実行方法
共有データベースへのアクセス認証に外部サーバーを使用するかどうかを指定する
[クライアント認証] セクションで、次のいずれかを選択します。
[FileMaker アカウントのみ]: ユーザ名とパスワードは、共有データベースの FileMaker Pro アカウントで指定したアカウント名とパスワードに対して認証されます。
[FileMaker と外部サーバーアカウント]: ユーザ名とパスワードは、FileMaker Pro アカウントで指定したアカウント名とパスワード、または外部サーバーに対して認証されます。外部サーバーによってユーザが属するローカルおよびドメイングループアカウントが返された後、返されたグループアカウントが、FileMaker Pro の外部サーバーアカウントで指定されているグループアカウントに対して認証されます。
データベースアクセスの外部認証を参照してください。
外部サーバーによって認証されるアカウントの作成の詳細については、FileMaker Pro ヘルプを参照してください。
次の場所にあるデータベースの一覧をフィルタするかどうかを指定する
FileMaker Pro 起動センター
FileMaker Go 起動センター
FileMaker WebDirect 起動センター
カスタム Web 公開のデータベース一覧要求
[ファイル表示フィルタ] セクションで [各ユーザがアクセスを許可されているデータベースのみをリスト表示する] を選択して、ユーザがアクセス権を持つデータベースのみが表示されるようにします。
セキュア接続を使用して、データベースサーバーと FileMaker クライアントの間で渡されるデータを暗号化する
[SSL 接続] セクションで、[データベース接続に SSL を使用する] を選択します。
この設定が選択されている場合、ODBC および JDBC 接続を除き、SSL (Secure Sockets Layer) が使用されます。データの保護を参照してください。
セキュア接続を使用すると、データが暗号化されるため速度が低下します。データの転送速度は、クライアントの数と転送されるデータの量に応じて変わります。
この設定は、インタラクティブオブジェクトに格納されたオーディオ、ビデオ、または PDF ファイルのプログレッシブダウンロードも HTTPS で暗号化します。
この設定の選択を解除すると、プログレッシブダウンロードを含むすべてのデータベースサーバークライアント接続の暗号化が解除されて HTTP が使用されます。
メモ   
この設定を有効にするには、有効なデジタル証明書がインストールされている必要があります。FileMaker Server は、FileMaker, Inc. によって署名された標準の SSL 証明書を提供しますが、サーバー名の検証は行われません。この FileMaker デフォルト証明書はテスト用にのみ利用できます。実際に使用する場合はカスタム SSL 証明書が必要です。
この設定を変更する場合は、FileMaker Server サービス (Windows) または FileMaker Server バックグラウンドプロセス (macOS) を停止して再起動してください。FileMaker Server サービスの起動または停止 (Windows)またはFileMaker Server バックグラウンドプロセスの起動または停止 (macOS)を参照してください。
証明書署名要求 (CSR) の作成
[要求の作成...] をクリックします。
証明書署名要求の作成の手順に従います。
認証機関によって発行された SSL 証明書のインポート
[データベース接続に SSL を使用する] を選択した後に、[証明書のインポート...] をクリックします。
現在インストールされている SSL 証明書に関する情報の表示
[データベース接続に SSL を使用する] を選択した後に、[証明書を表示...] をクリックします。
Web ブラウザが、Web クライアントの接続を HSTS (HTTP Strict Transport Security) のみに制限できるようにする
[HSTS (HTTP Strict Transport Security)] セクションで [Web クライアントに HSTS を使用する] を選択します。この設定は、Web サーバーを使用して通信を処理している次のすべてのクライアントに適用されます: FileMaker WebDirect、カスタム Web 公開、および FileMaker Data API クライアント。FileMaker Pro および FileMaker Go クライアントには適用されません。
この設定を選択すると、Web クライアントは HTTPS 接続に制限されて HTTP 接続にダウングレードできなくなります。Web クライアントが HTTPS 接続を確立すると、Web ブラウザはクライアントが HTTP 接続を使用することを防止します。
この設定を解除すると、Web クライアント通信で暗号化されていない HTTP リクエストを使用する可能性があります。(Web クライアントがブラウザ履歴、ブラウザキャッシュ、および HSTS キャッシュを消去する必要がある場合があります。)
FileMaker Server で完全アクセス権のパスワードの入力をユーザに求めるデータベースのみをホストするように制限する
[パスワードで保護されたデータベースを要求] セクションで、[パスワードで保護されたデータベースのみをホストする] を選択します。
メモ   
この設定が有効になっている場合、ホストするために開くことのできるデータベースは、パスワードで保護された完全アクセス権のあるデータベースだけです。完全アクセス権のパスワードの入力をユーザに求めないデータベースを開こうとすると、エラーメッセージが「Event.log」に書き込まれ、データベースは開きません。
FileMaker Pro 15 および 16 では、FileMaker Pro ユーザが [FileMaker Server にアップロード...] メニュー項目を使用してデータベースをアップロードしようとすると、この設定が確認されます。この設定が有効である場合:
FileMaker Pro 15 および 16 では、[完全アクセス] アクセス権セットを使用するゲストアカウント、パスワードが空白である完全アクセスアカウント、または [ファイルオプション] ダイアログボックスの [次のアカウントを使用してログイン] オプションを使用してパスワードがデータベースに保存された完全アクセスアカウントを含むデータベースのアップロードは許可されません。
FileMaker Pro 14 ユーザはパスワードで保護されていないデータベースをアップロードできますが、FileMaker Server 16 ではそれらのデータベースは開きません。