レコードのソート
 
レコードのソート
FileMaker Pro では、レコードはファイルに追加された順序で保存されます。レコードをソートして表示、更新、または印刷などの処理に応じて一時的に再編成することができます。
フィールドを選択し、その内容に従ってレコードをソートすることができます。基準となるフィールドは複数指定することができます。最初のソートフィールドの内容が複数レコードで同一であった場合は、2 番目のソートフィールドを使用して再度ソートが実行され、これが繰り返されます。レコードは、昇順降順、またはユーザ指定の順序でソートすることができます。
デフォルトでは、ソートされたレコードの順序は、次回に検索処理、またはレコードのソートが行われるまで変わりません。ソート済みの対象レコードに新規レコードを追加するか、またはソート済みのレコードのソートフィールドのデータを更新すると、新しいレコードはレコードを確定した時点でのソート順で適切な位置に表示されます。
対象レコードをソートするには、次の操作を行います。
1. ブラウズモードで、ステータスツールバーの [ソート] をクリックします。
2. [レコードのソート] ダイアログボックスで、ソート対象フィールドを、並べる順序で選択します。
[レコードのソート] ダイアログボックスのソートオプションの詳細については、レコードのソート順の設定を参照してください。
3. [ソート] をクリックします。
ソート処理を終了する前にキャンセルするには、次の操作を行います。
Esc (Windows) または command-. (ピリオド) (macOS) を押します。
メモ 
フィールドタイプによって、データのソート順も変わります。
 
フィールドタイプ
データのソート順
テキスト
アルファベットの昇順。数字は文字の位置を基準にソートされます(たとえば、昇順ソートの場合は1、11、2 のようにソートされます)。数字は文字よりも先にソートされます。ソート言語を Unicode に変更している場合以外は、最初の単語の前にある英数字以外の値は無視されます。FileMaker Pro でソートできる最長のテキスト文字列は 100 文字です。
数字
数値の昇順。数値以外の文字は無視されます。
日付
年代順。
時刻
数値の昇順。午前/午後を使用して表記された時刻は、24 時間単位の表記方法に変えてからソートされます (たとえば、8:00 午後は、20:00 に変換されます)。
タイムスタンプ
年代順。午前/午後を使用して表記された時刻は、24 時間単位の表記方法に変えてからソートされます (たとえば、8:00 午後は、20:00 に変換されます)。
レコード自動ソート:
レコードへの変更が確定したときに実行されます。
スクリプトの実行中、または一時停止しているときは行われません。
ソート済みのポータル上のレコードは、リレーションシップの設定が変更されるたびにソートし直されます(たとえば、レコードの検索を終えてから、再度そのレコードに戻ったり、または照合フィールドの値を変更した場合)。関連レコードを表示するためのポータルの作成を参照してください。
繰り返しフィールドは、最初の繰り返しの値に基づいてソートされます。繰り返しフィールドの定義を参照してください。
別のファイルからソート済みファイルにレコードをインポートしても、レコードは自動ソートされません。このような場合、ステータスツールバーには「半ソート済み」と表示されます。新規レコードをソート順序に組み込むために、再度ソートしてください。
数字、日付、および時刻のソートは、システム書式によって変わります。システム書式が異なるファイルの開き方を参照してください。
テキストフィールドを定義する場合、テキストの索引設定およびソートのデフォルト言語は、FileMaker Pro を実行しているオペレーティングシステムによって決まります。ソートのためのデフォルト言語を変更するには、[レコードのソート] ダイアログボックスで [フィールドの言語設定を変えてソート:] を選択します。フィールドのデフォルトの言語を完全に変更するには、フィールドの索引オプションの定義を参照してください。
別のウインドウを開き、同じデータに対して異なるソート条件を実行することもできます。ファイルの開き方と閉じ方を参照してください。
ファイルを開き、レコードをソートしてファイルを閉じても、そのソート順は保存されません。ファイルの保存とコピーを参照してください。
デフォルトの言語設定を使用してソートしたり、Unicode を使用してソートして、言語を基準としたソート規則を無視することができます。索引設定またはソートの言語の選択を参照してください。
関連項目 
表形式でのデータの操作