FileMaker Pro Advanced の使い方 > Runtime ソリューションの作成について (FileMaker Pro Advanced) > Runtime アプリケーションと FileMaker Pro の違い (FileMaker Pro Advanced)
 
Runtime アプリケーションと FileMaker Pro の違い (FileMaker Pro Advanced)
FileMaker Pro アプリケーションアイコンをダブルクリックしてアプリケーションをスタートするとき、新しいソリューションを作成したり、開くソリューションを選択することができます。FileMaker Pro Runtime アプリケーションを開始するとき、バインドされたメインファイルが自動的に開きます。
Runtime アプリケーションと FileMaker Pro との他の主要な違いには以下が含まれます:
すべてのデータベース設計機能が Runtime アプリケーションから取り除かれているか、または非表示にされています。
これには [管理] サブメニューのレイアウトモードとコマンドが含まれています。
Runtime アプリケーションのユーザは新しいカスタム関数やカスタムメニューを変更したり作成することはできませんが、FileMaker Pro Advanced で作成されたカスタム関数カスタムメニューは Runtime アプリケーションで作動します。
いくつかの他のメニューコマンドが、Runtime アプリケーションから取り除かれています。
たとえば、ソリューションを作成、開く、または閉じるために Runtime アプリケーションを使用することはできません。(バインドされた Runtime ソリューションは、他のファイルを閉じる/開くためのカスタムボタンまたはスクリプトを含んでいる必要があります。Runtime ソリューションのウインドウには閉じるためのコマンドはありません。)
プラグインは、[環境設定] ダイアログボックスで有効にすることができます。[プラグイン] 環境設定の [ソリューションにファイルのインストールを許可] オプションで、プラグイン更新内容を自動的にインストールすることができます。環境設定: プラグインを参照してください。
XML データフィルタがファイルを変換 スクリプトステップのオプションとして表示されますが、Runtime アプリケーションでこのスクリプトステップを使用して XML ファイルを変換することはできません。
FileMaker Runtime アプリケーションは、シングルユーザソリューションです。したがって、Runtime ソリューションは、ネットワークでのピアツーピアの共有はできません。複数のユーザが同じ Runtime ソリューションにアクセスできるようにするには、FileMaker Pro または FileMaker Server で Runtime ソリューションを開く必要があります。
macOS: Apple events は Runtime アプリケーションに対応しています。
Runtime アプリケーションは、次の機能をサポートしません。
レコードを PDF ファイルとして保存/送信する機能
FileMaker Pro Advanced の機能
ただし、Runtime データベースは、FileMaker Pro または FileMaker Pro Advanced のどちらでも開くことができます。完全アクセス権が取り除かれている場合を除き、これらのアプリケーションの全機能が有効です。
Runtime アプリケーションは、外部 SQL データソース (ESS)、ODBC インポート、または SQL を実行 スクリプトステップをサポートしません。
グラフ
OAuth アイデンティティプロバイダアカウント
JSON 関数 (JSON 関数の使い方を参照)
URL から挿入 スクリプトステップでの cURL オプションの指定
アプリケーションおよびドキュメントの環境設定
Runtime アプリケーションでは [環境設定] ダイアログボックスの [一般] タブの一部のオプションは利用できません。たとえば、FileMaker Pro の更新や新バージョンが入手可能なときにユーザにお知らせするオプションがありません。
[レイアウト] タブは、Runtime アプリケーションの [環境設定] ダイアログボックスには含まれていません。
Runtime アプリケーションの [ファイルオプション] ダイアログボックスでは、[スペルチェック] タブだけが表示されます。
メニューコマンドの比較
次の表は、FileMaker Pro および Runtime アプリケーションで利用できるメニューコメンドを示しています。
 
[ファイル] メニューコマンド
Windows の FileMaker Pro
Windows の Runtime
macOS の FileMaker Pro
macOS の Runtime
始めましょう
X
 
X
 
新規ソリューション
X
 
X
 
開く
X
 
X
 
共有ファイルを開く
X
 
X
 
最近使ったファイルを開く
X
 
X
 
お気に入りを開く
X
 
X
 
閉じる
X
X
X
X
管理
X
 
X
 
共有
X
 
X
 
ファイルオプション
X
X
X
X
パスワード変更
X
X
X
X
印刷設定
X
X
 
 
用紙設定
 
 
X
X
印刷
X
X
X
X
レコードのインポート
X
X
X
X
レコードのエクスポート
X
X
X
X
レコードの保存/送信
X
1
X
1
送信
X
2
X
2
名前を付けて保存
X
X
X
X
修復
X
3
X
3
終了
X
X
 
 
1. レコードを PDF またはスナップショットリンクとして保存/送信することはできません。ただし、macOS ユーザは、[ファイル]メニュー > [印刷...] を選択して現在のレコードを PDF に印刷することはできます。
2. [送信] > [データベースへのリンク...] を使用することはできません。
3. Runtime ソリューションの開始中に、Ctrl+Shift キー (Windows) または option-command (macOS) を押します。Runtime ファイルの修復 (FileMaker Pro Advanced)を参照してください。
 
 
[編集] メニューコマンド
Windows の FileMaker Pro
Windows の Runtime
macOS の FileMaker Pro
macOS の Runtime
元に戻す/元に戻せません
X
X
X
X
再実行/やり直し不可
X
X
X
X
切り取り (カット)
X
X
X
X
コピー
(全レコードをコピー)
X
X
X
X
貼り付け (ペースト)
X
X
X
X
テキストのみペースト
1
1
X
X
消去
X
X
X
X
複製
X
 
X
 
すべてを選択
(全レコードを選択)
X
X
X
X
検索/置換
X
X
X
X
英文スペルチェック
X
X
X
X
フィールド内容のエクスポート
X
X
X
X
環境設定
X
X
 
1. メニューでは見えないが Ctrl+Shift+V からアクセスできます。
 
[表示] メニューコマンド
Windows の FileMaker Pro
Windows の Runtime
macOS の FileMaker Pro
macOS の Runtime
ブラウズモード
X
X
X
X
検索モード
X
X
X
X
レイアウトモード
X
 
X
 
プレビューモード
X
X
X
X
レイアウト切り替え
X
X
X
X
フォーム形式
X
X
X
X
リスト形式
X
X
X
X
表形式
X
X
X
X
ステータスツールバー
X
X
X
X
ステータスツールバーのカスタマイズ
X
X
X
X
書式設定バー
X
X
X
X
定規
X
X
X
X
拡大表示
X
X
X
X
縮小表示
X
X
X
X
 
[挿入] メニューコマンド
Windows の FileMaker Pro
Windows の Runtime
macOS の FileMaker Pro
macOS の Runtime
ピクチャ
X
X
X
X
オーディオ/ビデオ
X
X
X
X
PDF
X
X
X
X
ファイル
X
X
X
X
現在の日付
X
X
X
X
現在の時刻
X
X
X
X
現在のユーザ名
X
X
X
X
索引一覧
X
X
X
X
直前に参照したレコード
X
X
X
X
 
[書式] メニューコマンド
Windows の FileMaker Pro
Windows の Runtime
macOS の FileMaker Pro
macOS の Runtime
フォント
X
X
X
X
サイズ
X
X
X
X
スタイル
X
X
X
X
テキスト配置
X
X
X
X
行間
X
X
X
X
文字色
X
X
X
X
 
[レコード] メニューコマンド
Windows の FileMaker Pro
Windows の Runtime
macOS の FileMaker Pro
macOS の Runtime
新規レコード
X
X
X
X
レコード複製
X
X
X
X
レコード削除
X
X
X
X
対象レコード削除/全レコード削除
X
X
X
X
レコードへ移動
X
X
X
X
ウインドウ内容の再表示
X
X
X
X
全レコードを表示
X
X
X
X
対象外のみを表示
X
X
X
X
レコードを対象外に
X
X
X
X
複数レコードを対象外に
X
X
X
X
検索条件を変更
X
X
X
X
保存済み検索
X
X
X
X
レコードのソート
X
X
X
X
ソート解除
X
X
X
X
フィールド内容の全置換
X
X
X
X
フィールド内容の再ルックアップ
X
X
X
X
レコード復帰
X
X
X
X
 
[検索条件] メニューコマンド (検索モード)
Windows の FileMaker Pro
Windows の Runtime
macOS の FileMaker Pro
macOS の Runtime
新規検索条件
X
X
X
X
検索条件複製
X
X
X
X
検索条件削除
X
X
X
X
検索条件へ移動
X
X
X
X
全レコードを表示
X
X
X
X
検索実行
X
X
X
X
対象レコードの絞り込み
X
X
X
X
対象レコードの拡大
X
X
X
X
検索条件復帰
X
X
X
X
 
[スクリプト] メニューコマンド
Windows の FileMaker Pro
Windows の Runtime
macOS の FileMaker Pro
macOS の Runtime
<スクリプト名>
X
X
X
X
メモ  他のすべての [スクリプト] メニューコマンドは、FileMaker Pro でのみ利用できます。
 
[ウインドウ] メニューコマンド
Windows の FileMaker Pro
Windows の Runtime
macOS の FileMaker Pro
macOS の Runtime
新規ウインドウ
X
X
X
X
ウインドウを表示
X
X
X
X
ウインドウを隠す
X
X
X
X
ウインドウを最小化
X
X
X
X
上下に並べて表示
X
X
X
X
左右に並べて表示
X
X
X
X
重ねて表示
X
X
X
X
すべてを手前に移動
X
X
X
X
<開いたウインドウ名>
X
X
X
X
 
[ヘルプ] メニューコマンド
Windows の FileMaker Pro
Windows の Runtime
macOS の FileMaker Pro
macOS の Runtime
FileMaker Pro ヘルプ
X
 
X
 
ショートカットキー
X
 
X
 
リソースセンター
X
 
X
 
製品マニュアル
X
 
X
 
コンサルタントとソリューション
X
 
X
 
FileMaker のフィードバックの送信
X
 
X
 
更新の確認
X
 
X
 
FileMaker Pro の登録
X
 
X
 
FileMaker Community
X
 
X
 
サービスとサポート
X
 
X
 
FileMaker Pro について (または FileMaker Pro Advanced について)
X
 
1
 
FileMaker Pro Runtime について
(カスタム [情報] スクリプトが指定されていない場合に表示)
 
X
 
1
<Runtime ソリューション> について
(カスタム [情報] スクリプトが指定されている場合に表示)
 
X
 
1
<Runtime ソリューションヘルプスクリプト名>
(カスタム [ヘルプ] スクリプトが指定されている場合に表示)
 
X
 
X
1. [アプリケーション] メニューコマンド表を参照してください。
 
[アプリケーション] メニューコマンド (macOS)
FileMaker Pro
Runtime
FileMaker Pro について
X
 
FileMaker Pro Runtime について
(カスタム [情報] スクリプトが指定されていない場合に表示)
 
X
<Runtime ソリューション> について
(カスタム [情報] スクリプトが指定されている場合に表示)
 
X
環境設定
X
X
サービス
X
X
FileMaker Pro を隠す
X
 
<Runtime ソリューション>を隠す
 
X
ほかを隠す
X
X
すべてを表示
X
X
FileMaker Pro を終了
X
 
<Runtime ソリューション>を終了
 
X
無視されたスクリプトステップ
いくつかの機能が Runtime アプリケーションから取り除かれたため、スクリプトステップが Runtime アプリケーションでは無視される場合があります。無視されたスクリプトステップは、各スクリプトのステップ説明の [互換性] セクションで「Runtime ソリューション」に対して「いいえ」または「部分的」と記されます。スクリプトステップリファレンスを参照してください。
メモ  指定したファイルが Runtime アプリケーションにバインドされていない場合、[ファイルを開く] はエラーを返します。外部ファイルが Runtime ソリューションにバインドされている場合にのみ、Runtime ソリューションで外部スクリプトを実行できます。
格納された Runtime の設定または環境設定
Runtime アプリケーションはレジストリ設定 (Windows) または環境設定 (macOS) を次の場所に保存します。
Windows: HKEY_CURRENT_USER\Software\FileMaker\<ソリューション名>\16.0
メモ  Runtime データベースファイルのファイル拡張子は HKEY_CLASSES_ROOT に登録されます。
macOS: com.filemaker.client.runtime.<ソリューション名>.plist