FileMaker Server の監視 : クライアントの使用状況の表示
 
クライアントの使用状況の表示
メモ  次の情報は、サーバー管理者向けです。
[使用状況] > [クライアント] タブを使用すると、サーバーパフォーマンスの監視や、FileMaker Server のパフォーマンスの問題の原因の診断に役立ちます。Admin Console には、各 FileMaker クライアント、すべての Web 公開エンジンクライアント、およびすべての ODBC および JDBC クライアントから FileMaker Server に対して行われたリモート呼び出し中に収集されたクライアントの使用状況が表示されます。
[データベースサーバー] > [ログ] タブで [クライアント使用状況] 設定を有効にすると、クライアントの使用状況が収集されて ClientStats.log に記録されます。ClientStats.log は
「FileMaker Server/Logs/」フォルダに作成されます。タブ区切りのテキストファイルを開くアプリケーションを使用して、ClientStats.log を参照することができます。Admin Console を停止すると、FileMaker Server はクライアントの使用状況の収集とログを自動的に停止します。ログファイルのエントリの参照を参照してください。
メモ  より大きな展開で、[使用状況] > [クライアント] タブを使用すると、FileMaker Server のパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。[使用状況] > [クライアント] タブは、FileMaker Server のパフォーマンスの問題のトラブルシューティングに必要な場合のみ使用してください。
クライアントの使用状況を表示するには、次の操作を行います。
1. [使用状況] > [クライアント] タブをクリックします。
2. [使用状況] > [クライアント] タブでクライアントの使用状況の更新を一時停止するには、[一時停止] をクリックします。クライアントの使用状況の更新を続行するには、[再開] をクリックします。
 
使用状況
説明
クライアント
FileMaker Pro または FileMaker Go クライアントの場合は、ユーザのログイン名が表示されます。Web 公開クライアントおよび ODBC クライアントとJDBC クライアントの場合は、IP アドレスが表示されます。
リモート呼び出し
完了したリモート呼び出しの数。クライアントサイドからは 1 つの処理を実行しているように思える場合でも、リモート呼び出しは複数ある可能性があるので注意してください。
進行中
完了が保留されているリモート呼び出しの数。リモート呼び出しの開始は、現在の収集間隔、または前の間隔の間にすることができます。
経過時間
完了したリモート呼び出し、または進行中のリモート呼び出しの経過時間 (マイクロ秒単位)。
I/O 時間
クライアントのスレッドが入力および出力の完了を待つために費やす時間 (マイクロ秒単位)。
待ち時間
クライアントのスレッドが他のスレッドまたはリソースを待つために費やす時間 (マイクロ秒単位)。
ネットワークバイト入力
FileMaker Server がクライアントから受信するバイト数 (データ要求)。
ネットワークバイト出力
FileMaker Server がクライアントに送信するバイト数  (通知)。
クライアントの使用状況更新の一時停止と再開
FileMaker Server は、[使用状況] > [クライアント] タブに表示されるクライアントの使用状況は、使用状況の収集間隔に指定された間隔で更新されます。[一時停止] をクリックすると、[使用状況] > [クライアント] タブの使用状況の更新を一時停止して、データを調べることができます。[再開] をクリックすると、最新のクライアントの使用状況を表示して更新が続行されます。
使用状況の計算に必要なオーバーヘッドを減らすには、FileMaker Server による使用状況の収集間隔を広げることができます。ただし、この場合、クライアントの使用状況は、FileMaker Server によりシステムリソースがどのように使用されているかを示す概算値になります。使用状況収集間隔の設定の詳細については、ログおよび使用状況の設定を参照してください。
メモ
[使用状況] > [クライアント] タブの各行には、個々の FileMaker クライアントの使用状況、またはすべての Web 公開クライアント、およびすべての ODBC および JDBC クライアントの全体的な使用状況が表示されます。Web 公開クライアントには、FileMaker WebDirect 接続およびカスタム Web 公開 (PHP、XML) 接続が含まれます。
使用状況収集間隔中にクライアントが接続解除されると、そのクライアントの使用状況は [使用状況] > [クライアント] タブに表示されません。
次の種類の情報は、[使用状況] > [クライアント] タブには含まれません。
すでにクライアントにダウンロードされたデータのソートなど、クライアントのみで発生する処理。
バックアップ、サーバーサイドスクリプトまたはスケジュールなど、FileMaker Server をホストするコンピュータのみで発生するローカル処理。
[使用状況] > [クライアント] タブの項目を昇順または降順に並べ替えるには、列タイトルをクリックします。
列の幅を変更するには、列タイトルの境界を選択して横方向にドラッグします。
列を異なる順序に並べ替えるには、列タイトルをクリックしてドラッグし、挿入先の場所にドロップします。
関連項目 
サーバーの使用状況の表示
ログファイルのエントリの参照
ログおよび使用状況の設定