関連テーブルと関連ファイルの操作 > ルックアップについて
 
ルックアップについて
ルックアップを行うと、他のテーブルのデータが現在のテーブルにコピーされます。コピーされたデータは、現在のテーブルの一部となります。コピー元のテーブルでは、データは変化しません。この場合、現在のテーブルにコピーされたデータは、コピー元のテーブルでデータを変更しても自動的に更新されることはありません。
ルックアップに使用するテーブル間の接続を設定するには、リレーションシップを作成します。続いて、関連テーブルのフィールドから現在のテーブルのフィールドにデータをコピーするルックアップを定義します。
現在のテーブルの照合フィールドに値を入力したり、その値を変更すると、FileMaker Pro は、リレーションシップを使用して関連テーブルのレコードを検索し、照合フィールドに一致する値が入力されている最初のレコードを捜し出します。次にルックアップのコピー元フィールドからルックアップのコピー先フィールドへ値がコピーされます。
ルックアップのコピー先フィールドにコピーされたデータに対しては、他の値と同じように編集、置換、削除などを行うことができます (ルックアップ値は現在のテーブルに属します)。また、関連テーブル内でデータが変更された場合に修正後の値に適合するように現在のテーブルの値を更新することもできます。
ルックアップは、次のような場合に使用します。
関連テーブル (または同じテーブル) のデータをコピーして、関連テーブルのデータが変化した場合でも、コピーされたままのデータとして扱う場合。たとえば、ルックアップを使用して購入時の品目の価格を「請求書」テーブルにコピーします。ルックアップを使用すると、関連テーブルの価格が変化した場合でも、「請求書」テーブルの価格は変わりません。
すでにルックアップが設定されているテーブルを使用する必要があり、そのテーブルをリレーショナルデータベースに変更したくない場合。
メモ
関連テーブル内の複数のレコードの照合フィールドに同じ値が入力されている場合は、次のように処理されます。
リレーションシップにソート順が指定されていない場合は、最初に作成された関連レコードの値がコピーされます。
リレーションシップにソート順が指定されている場合は、ソート順で最初のレコードから値がコピーされます。
関連テーブルの照合フィールドのデータを変更したり、任意のルックアップに使用するルックアップのコピー元フィールドのデータを変更する場合、ルックアップのコピー先フィールドのデータは自動的に更新されません。データを更新するには、再度ルックアップを実行する必要があります。これは、ルックアップのコピーテーブルで照合フィールドの値が変更された場合に発生し、FileMaker Pro によって再ルックアップが実行されます。
関連項目 
リレーションシップについて