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レコードのインポート
目的 
指定されたファイルまたはデータソースからレコードをインポートします。
参照 
構文 
レコードのインポート [SSL 証明書の検証 ; ダイアログあり: オン/オフ ;「<ソースまたはファイル名>」 ; 追加/既存のレコードを更新する/一致するレコードを更新する ; <プラットフォームおよび文字セット>]
オプション 
[SSL 証明書の検証] は、XML データの HTTP リクエストで指定されたサーバーの SSL 証明書を検証します。証明書が検証できない場合、ユーザはそのまま接続するか、キャンセルしてこのスクリプトステップをスキップするかを選択できます。証明書が検証できず、エラー処理スクリプトステップが [オン] に設定されている場合、このスクリプトステップはサーバーが使用不可の場合と同様に動作します。
[ダイアログあり] により、このスクリプトステップを実行したときにインポート関連のダイアログボックスを表示するかどうかが指定されます。ただし、データソースファイルが指定されていない場合は、スクリプトを実行すると [ファイルを開く] ダイアログボックスが表示されます。
[データソースを指定] オプションでは、インポートするファイルまたはデータソースを指定します。選択したファイルやソースによっては、次の追加のオプションを指定するダイアログボックスが表示される場合があります。
 
選択するファイルまたはソース
操作
ファイル
[ファイル指定] ダイアログボックスで、インポートするファイルを選択するか、または一覧にファイルパスを直接入力します。1 行に 1 つのパスを指定します。見つかった最初のファイルがインポートするファイルとして使用されます。ファイルパスの作成を参照してください。
フォルダ
[ファイルの一括インポートオプション] ダイアログボックスで、インポートするイメージまたはテキストファイルのフォルダを選択するか、または一覧にフォルダパスを直接入力します。1 行に 1 つのパスを指定します。見つかった最初のパスがインポートするフォルダとして使用されます。詳細については、ファイルのフォルダの一括インポート、およびファイルパスの作成を参照してください。このオプションは、FileMaker Server 上で実行されているスクリプトではサポートされていません。
XML データ
[XML と XSL オプションの指定] ダイアログボックスで、インポートする XML データソースを選択します。インポートの前に XSL スタイルシートを適用する場合は、スタイルシートを選択します。XML および XSLT ソースには、ファイル、HTTP リクエストの結果、またはファイルパスまたは HTTP リクエストを生成する計算式を使用することができます。詳細については、XML データのインポートを参照してください。
ODBC データ
データソースの名前と場所、ユーザ ID とパスワード (該当する場合)、および実行する SQL クエリーを指定します。クエリーを直接入力するか、または計算式を指定してクエリーを生成することができます。詳細については、[レコードのインポート] スクリプトステップを使用した ODBC インポートの自動化を参照してください。
SQL ステートメントは、最大長 256K 文字 (512KB) に制限されています。
メモ  [レコードのインポート] スクリプトステップを使用して Unicode 文字列を含む ODBC データをインポートする場合、ODBC ドライバは Unicode をサポートしている必要があります。サポートしていない場合は結果が矛盾します。
[インポート順の指定] オプションを選択すると、あらかじめ定義されたインポート順を使用することができます。ファイルで使用された最後のインポート順がデフォルトとして表示され、編集することができます。このオプションを使用して、複数の繰り返しフィールドのデータをまとめておくか、繰り返しフィールドを別々のレコードに分割するかを選択できると共に、新しいレコードを追加するか、または現在の対象レコードにあるデータを置き換えるか、またはデータを新しいテーブルとしてインポートすることを選択することもできます。
メモ  インポート元のフィールドとインポート先のフィールドが照合名を使用してマップされている場合、フィールド名は、スクリプトステップが実行されるたびに動的に照合されます。
互換性 
 
スクリプトステップを実行する場所 
サポート 
FileMaker Pro 
はい 
FileMaker Server 
一部 
FileMaker Go 
一部 
カスタム Web 公開 
いいえ 
FileMaker WebDirect 
一部 
Runtime ソリューション 
はい 
起点 
FileMaker Pro 6.0 以前のバージョン
説明 
[インポート順の指定] オプションを使用すると、設定されたインポート順を使用してインポートすることができます。またはダイアログボックスを使用してこのスクリプトステップを実行すると、ユーザは新規テーブルとしてデータをインポートするなど新しい基準を設定できます。
ソースファイルが開いている場合は、対象レコードがインポートされます。開いていない場合は、ソーステーブルのすべてのレコードがインポートされます。
このスクリプトステップをサーバーサイドスクリプトに含めて [ダイアログあり] を [オフ] に設定しない場合、スクリプトステップの後に (互換性なし) という文字が表示されます。ただし、スクリプトは実行されます。動作は、[ダイアログあり] が [オフ] に設定されたときと同じです。詳細については、Get ( ドキュメントパス一覧 )関数を参照してください。
次のいずれかを行うサーバーサイドスクリプトを実行すると、エラーが発生します。
レコードを新しいテーブルにインポート
フォルダからレコードをインポート
オブジェクトフィールドにイメージをインポート
メモ
サーバーサイドスクリプトで [レコードのインポート] スクリプトステップまたは [レコードのエクスポート] スクリプトステップを使用する場合は、次のことに注意してください。
指定されたファイルはすべて FileMaker Server の Documents フォルダ内、テンポラリフォルダ、または FileMaker Server の Documents フォルダかテンポラリフォルダのいずれかの子フォルダ内にある必要があります。たとえば、以下はすべて .csv ファイルに対して有効なパスです。
<Documents>/file.csv
<Temporary Path>/file.csv
<Documents>/Folder1/file.csv
<Temporary Path>/Folder1/Folder2/Folder3/Folder4/file.csv
ファイルに対して完全でないパスを指定した場合 (たとえば、/Macintosh HD/Library/FileMaker Server/Data/Documents/<0 以上のディレクトリ>/<ファイル名> 以外) は、テンポラリパスと相対しているものとして評価されます。
「..」を含むパスはすべて無効とみなされます。
FileMaker Pro の場合、FileMaker Pro から実行されるスクリプトに完全パスが指定されていない場合、パスはスクリプトが実行されたデータベースの場所と同じであると想定されます。たとえば、[レコードのエクスポート] スクリプトステップを含むスクリプトがパス名 file: /export.tab によって実行され、スクリプトを実行するファイルが /MyFiles/Library/Books.fmp12 の場合、エクスポートされたファイルの名前は /MyFiles/Library/export.tab となります。
デジタルカメラなどのデバイスから写真をインポートする機能は、FileMaker Pro から取り除かれました。
前のバージョンの FileMaker Pro で作成されたスクリプトが [レコードのインポート [デジタルカメラ]] スクリプトステップを含んでいる場合、そのステップは旧というコメントになります。そのステップを取り除くことはできますが編集はできません。
ボタンが [レコードのインポート [デジタルカメラ]] スクリプトステップを参照する場合、そのボタンは無効になり、[レコードのインポート] スクリプトステップは [ボタン設定] ダイアログボックスで旧というコメントになります。
FileMaker Go は、ある FileMaker Pro のファイルから別の FileMaker Pro ファイルへのインポートのみをサポートします。
FileMaker Go では新規テーブルへのインポートはサポートされていません。
このスクリプトステップを FileMaker WebDirect で使用する際は、次の点に注意してください。
FileMaker WebDirect では、モバイルブラウザでのこのスクリプトステップはサポートされていません。
FileMaker WebDirect では [ダイアログあり] または [ソースファイルの指定] オプションはサポートされていません。
FileMaker WebDirect は、コンマ区切りテキスト、タブ区切りテキスト、DBF、Merge、または Excel ファイル形式のインポートのみをサポートしています。
例 1 
メッセージを表示せずに新製品カタログ .xlsx の情報を新規レコードとしてインポートします。
レイアウト切り替え [「製品」]
レコードのインポート [ダイアログあり: オフ ; ソース: "新製品カタログ.xlsx" ; ワークシート: "在庫" ; 追加 ; Macintosh (英語)]
例 2 
既存のレコードを新製品カタログ .xlsx の情報で更新します。
レイアウト切り替え [「製品」]
レコードのソート [記憶する ; ダイアログあり: オフ]
レコード/検索条件/ページへ移動 [最初の]
レコードのインポート [ダイアログあり: オフ ; ソース: "新製品カタログ.xlsx" ; ワークシート: "在庫" ; 一致するレコードを更新 ; Macintosh (英語)]
例 3 
レコードをインポートした後に次のシリアル値を設定します。日付および自動入力されたその他の値を維持するために [インポート中、入力値の自動化オプションを実行する] が選択されていない場合に便利です。
レイアウト切り替え [「製品」]
レコードのインポート [ダイアログあり: オフ ; ソース: "新製品カタログ.xlsx" ; ワークシート: "在庫" ; 追加 ; Macintosh (英語)]
次のシリアル値を設定 [請求書:: 請求書 ID ; Get ( レコード総数 ) + 1]
レコードのソート [記憶する ; ダイアログあり: オフ]
レコード/検索条件/ページへ移動 [最初の]
関連項目 
次のシリアル値を設定スクリプトステップ
レコードのエクスポートスクリプトステップ
スクリプトステップリファレンス (名前順)
スクリプトステップリファレンス (種類順)