関連フィールドの配置場所の決定
関連テーブルのフィールドは、レイアウトに直接配置するか、またはポータル内に配置することができます。
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レイアウトに直接配置した場合: 関連フィールドをレイアウトに直接配置すると、リレーションシップの条件に一致する関連レコードが複数ある場合でも、最初の関連レコードのデータだけが表示されます。(この場合、リレーションシップでソート優先順位が指定されているかどうかによって、表示される最初の関連レコードが異なります。)
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ポータルに配置した場合:関連フィールドをレイアウト上のポータルに配置すると、リレーションシップの条件に一致するすべての関連レコードのデータが表示されます。
たとえば、「請求書」データベースの「請求書」レイアウトで、次のような操作を行うことができます。
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ポータル内の関連フィールドへの参照の評価方法
ポータルに関連フィールドを配置する場合、表示する関連データは、ポータルのテーブル内のレコード、またはレイアウトのテーブル内のレコードのいずれかを起点として評価されます。どちらを起点とするかによってフィールドに表示される関連データが変わるため、これは非常に重要です。
どちらの開始点を使用するかは、リレーションシップグラフの2つのテーブル間のリレーションシップのパスに基づいて決定されます。
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レイアウトのテーブルからフィールドのテーブルへのリレーションシップのパスにポータルのテーブルが含まれる場合は、ポータルのテーブル内のレコードが開始点になります。それ以外の場合は、レイアウトのテーブル内のレコードが起点になります。
たとえば、次のリレーションシップグラフは、学校の在籍者データベースを示しています。このデータベースは、教員、クラス、および学生のテーブルと、各クラスにどの生徒が登録しているかを示す登録テーブルで構成されます。また、教職員から担任を各学生に割り当てる担任テーブル(教員のテーブルオカレンス)もあります。
[計算式の指定] ダイアログボックスの関数ウインドウの表示と非表示の切り替えボタン
あるクラスに登録している学生を表示する次のようなレイアウトを検討します。このレイアウトのテーブルは「クラス」で、ポータルのテーブルは「学生」です。
縦方向コントロール
次の表は、このポータルに配置されている、異なるテーブルからの4つのフィールドの起点がどのように決定されるかを示します。
 
FileMaker Pro では、ポータルに配置されているフィールドに加え、次の方法も使用してポータル内のフィールドへの他の参照に対する起点が決定されます。
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値一覧: フィールドの関連する値のみが含まれるように値一覧が定義され、この値一覧を表示するようにポータル内のフィールドの書式が設定されている場合(値一覧に表示される値は、起点によって決まります)。
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計算式: ポータルがアクティブなときにスクリプトの計算式がフィールドを参照する場合。
通常、表示する正しい関連データは FileMaker Pro によって決定されます。ただし、他のテーブルとリレーションシップが含まれるようにリレーションシップグラフを変更してから、ポータルで参照される関連フィールドを変更すると、起点を変更することができます。
関連項目 
レイアウトへのフィールドの追加
レイアウト上のフィールドの配置と削除
関連レコードを表示するためのポータルの作成
関連テーブルと関連ファイルの操作
関連フィールドの値のみを含む値一覧の例