データベースの計画
データベースを作成する前にさまざまな要素を十分に検討しておくと、データの入力や検索の方法が統一されるだけでなく、データベーステーブルでデータが重複することも少なくなります。リレーショナルデータベーステーブルの機能を使用すると、最新のデータを必要なときに得ることが可能になります。実際にリレーショナルデータベースを作成する前に、どのようなデータベースにするのか紙の上で計画してみることをお勧めします。
一般に、次のような手順でデータベースを計画します。
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データベースを使用するユーザが他にもいる場合は、そのユーザが必要とするデータを確認します。
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データベースの用語では、これらの情報のカテゴリをテーブルと呼びます。テーブルを使用して、共通の要素や目的を含むデータをグループ化します。たとえば、1つのテーブルに氏名や住所を保存し、別のテーブルに受注日、製品番号、単価などの取引に関する詳細情報を保存します。
一般的に、データベースは、次の3つのいずれかの方法で編成されます。
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同じファイル内のテーブル間で、または外部ファイル内のテーブルとの間でデータを共有するには、リレーションシップを使用します。スクリプトやアクセス権などの他のデータベース要素は、ファイルレベルで保存されるため、一部の複雑なソリューションでは複数のファイルを使用すると便利です。
メモ  FileMaker Pro は非常に柔軟であるため、多くの場合は、データを単一のファイルに保存するか、それとも複数のファイルに保存するかは、データのまとめ方や利便性の点から決定することができます。テーブルに保存されたデータは、リレーションシップを使用すると、同じファイル内のテーブル間で、または外部ファイル内のテーブルとの間で簡単に共有することができます。詳細は関連テーブルと関連ファイルの操作を参照してください。スクリプトアクセス権など他のデータベース要素はファイルレベルで保存されるため、一部の複雑なソルーションでは複数のファイルを使用すると便利です。
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ヒント  レコードの検索とソートを効率的に行うためには、姓と名、敬称(「様」、「殿」、「御中」など)、住所の各項目(郵便番号、県名、都市名)にそれぞれ個別のフィールドを作成します。データ入力時にデータを複数のフィールドに分けて入力すると、将来的にレポートをより簡単に生成することができます。たとえば、個別のフィールドを使用して、各取引の日付、製品番号、数量、および単価といった取引明細を記録すると、週末、月末、または年末に集計レポートおよび小計レポートをより簡単に作成することができます。
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たとえば、ベーカリービジネスのデータベースには、顧客情報を保存する「顧客」テーブル、製品情報を保存する「製品」テーブル、販売した製品の情報を保存する「品目」テーブル、注文情報を保存する「請求書」テーブルが含まれます。
また、テーブル内のフィールドはすべて、そのトピックに関する情報のみを入力するためのフィールドです。たとえば、「顧客」テーブルの1つのレコードのフィールドには、一人の顧客に関する情報がすべて保存されます。同様の理由で、各顧客に固有の識別番号を割り当てます。新しい顧客を追加しない限り、顧客 ID 番号をファイルに入力することはありません。 したがって、顧客 ID が存在していれば、その顧客のレコードが存在することになります。「顧客」テーブルには、顧客の名前、住所および電話番号のフィールドも含まれます。
「製品」テーブルには、製品識別番号、各製品の単価および在庫数のフィールドが含まれます。「品目」テーブルには、製品および請求書の識別番号、名前、単価、数量および各製品の販売総額のフィールドがあります。「請求書」テーブルには、請求書識別番号、注文日および販売担当者のフィールドがあります。
顧客、請求書、品目および製品の各テーブルのフィールド
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リレーションシップの照合フィールドについてを参照してください。
顧客、請求書、品目および製品の各テーブルの一致フィールド
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テーブルに保存されている情報の内容から、データをどこに保存するのが適当か、そしてどこで関連テーブルのデータを使用するかを確認することができます。照合フィールド以外のすべてのフィールドは、データベース内で一度だけ使用します。テーブルの内容に関連していない重複フィールドには、取り消し線を引きます。
顧客、請求書、品目および製品の各テーブルで重複する不要なフィールド
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テーブル間のリレーションシップは、共通のデータが含まれている照合フィールドによって決まります。
顧客、請求書、品目および製品の各テーブル間のリレーションシップ
また、リレーションシップによってデータをグループ化することができ、複雑なクエリーを解決することができます。たとえば、リレーションシップを使用して、現在の在庫レベルや売上計画など、複数のテーブルのデータをクエリーする必要がある作業を判断することができます。関連テーブルと関連ファイルの操作を参照してください。
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他のユーザとデータベースを共有する必要があるかどうかを判断し、共有する場合には他のユーザがファイルにアクセスする方法を決めます。
ネットワーク上でのデータベースの共有を参照してください。
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データベースの保護を参照してください。
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レイアウトを決定し、それぞれの処理に対応する個別のレイアウトをデザインします。
たとえば、ラベルや封筒を印刷するための個別のレイアウトを作成します。
レイアウトとレポートの作成と管理を参照してください。
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関連項目 
FileMaker Pro ファイルの作成
データベーステーブルの定義
データベースフィールドの定義について
レイアウトの作成
データベースの保護について
リレーションシップについて