関連テーブルと関連ファイルの操作
FileMaker Pro では、リレーショナルデータベースおよびルックアップの基盤として関連テーブルを使用します。リレーショナルデータベースでは、他のテーブルからのデータを動的に処理することができるため、1か所でデータを変更するだけで、関連データが表示される箇所すべてに変更を反映させることができます。
リレーショナルデータベースは、次のような場合に使用します。
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参照元(または現在)のテーブルで、最新のデータを表示させ、操作する必要がある場合。たとえば、ある品目の現在の価格など、関連テーブルの最新のデータが必要な場合に、関連フィールドのデータを表示することができます。
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データを効率的かつ柔軟な形で設定および管理する必要がある場合。重複する値が入力された多数のデータベーステーブルやファイルを作成する代わりに、値を一度だけ保存しておき、リレーションシップを使用してこれらの値を利用できるようにします。データの変更は1か所で行われるため、データが重複することはなく、データの正確性を高めます。
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リレーションシップの詳細についてはリレーションシップの作成を参照してください。
ルックアップでは、あるテーブルから別のテーブルにデータをコピーすることができます。挿入されたルックアップデータは、編集するか、もう一度ルックアップを実行しない限り変更されません。
ルックアップは、次のような場合に使用します。
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関連テーブルからデータをコピーして、関連データが変更されてもコピーした状態のままで保存する場合。たとえば、ルックアップを使用して購入時の品目の価格を「請求書」テーブルにコピーします。ルックアップを使用すると、関連テーブルの価格が変化した場合でも、「請求書」テーブルの価格は変わりません。
メモ
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関連テーブルは、同じファイル、FileMaker データソース、または外部 ODBC データソースの中に含めることができます。データソースの選択についての情報はリレーションシップグラフへのテーブルの追加を参照してください。SQL テーブル内のデータをインタラクティブに使用する方法の詳細については外部データソースへのアクセスを参照してください。
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データベースで使用する FileMaker Pro のテーブルは、すべて FileMaker Pro 12 の書式である必要があります。以前のバージョンの FileMaker Pro で作成したファイルは、まず現在のバージョンに変換する必要があります。ファイルの変換の詳細についてはFileMaker Pro 11以前のデータベースの変換を参照してください。
関連項目 
データベースの計画
リレーションシップグラフへのテーブルの追加
リレーションシップの作成
このセクションのトピック
リレーションシップについて
リレーションシップのタイプについて
リレーションシップグラフの操作
ポータル内のデータの集計
ポータル内のレコードのフィルタリング
ルックアップについて