損傷したレイアウト
特定のレイアウトに切り替えている最中に、FileMaker Pro のデータベースファイルが突然動かなくなったり、アプリケーションがクラッシュすると、レイアウト内のオブジェクトが壊れることがあります。この場合、壊れたオブジェクトを削除してください。しかし、損傷が目に見えないことがあるため、オブジェクトの削除が困難な場合があります。また、壊れたオブジェクトを表示しようとして FileMaker Pro がクラッシュしたり、ハングする場合もあるため、壊れたオブジェクトの特定や削除をさらに困難にしています。したがって、多くの場合、レイアウト全体を削除することによって壊れたオブジェクトを削除するのが、最も簡単かつ唯一の解決法です。
損傷したレイアウトの削除
1.
他のレイアウトを表示した状態で、レイアウトモードに切り替えます。
2.
ウインドウを下または右にスクロールし、損傷したレイアウト上のオブジェクトがまったく表示されない位置までスクロールします。
3.
損傷したレイアウトに切り替えます。損傷したオブジェクトは、画面の外にあるため、アプリケーションが停止することはありません。
4.
損傷したレイアウトを削除します。
ファイルを開いて最初のレイアウトを表示すると、アプリケーションが動かなくなったり、クラッシュする場合には、別のレイアウトを使用してファイルを開くこともできなくなるため、上記の手順で操作を行うことができません。このような場合でも、問題のファイルにレイアウトを切り替えるためのスクリプトが設定されていれば、他のファイルからそのスクリプトを実行することによって、ファイルを開くことができます。 壊れたファイルを開く代わりに、[詳細修復オプション] ダイアログボックスの [起動スクリプトとレイアウトをバイパスする] チェックボックスを選択して、新しい空白のレイアウトを作成することもできます。詳細については、詳細なファイル修復オプションの設定を参照してください。
メモ
 •
レイアウトだけをバイパスしてファイルを開く場合は、[詳細修復オプション] ダイアログボックスで [ファイルブロックをそのままコピーする] および [起動スクリプトとレイアウトをバイパスする] を選択して、他のオプションは選択解除します。
 •
FileMaker Pro Advanced：ランタイムアプリケーションでは、詳細なファイルの修復機能はサポートされていません。
最初のレイアウトが損傷しているファイルを開く
1.
FileMaker Pro の他のファイルを開くか、または新規に作成します。
2.
次のステップを使用してスクリプトを作成します。スクリプト実行 [外部スクリプト:「ファイル名」] というスクリプトを作成します。この場合、「ファイル名」の部分は壊れたレイアウトが入っているファイルの名前で置き替えます。
3.
このステップを定義すると、最初のレイアウト以外のレイアウトに切り替える、「ファイル名」内のスクリプトを実行できるようになります。
4.
作成したスクリプトを実行します。問題のファイルが、問題のレイアウト以外のレイアウトを使用して開かれます。
5.
上記の「損傷したレイアウトの削除」の手順を実行します。
また、[詳細修復オプション] ダイアログボックスで [スクリプト、レイアウトなどをスキャンし、再構築する （構造）] を選択して、ファイルを修復し、ファイルの構造を再構築することもできます。詳細については、詳細なファイル修復オプションの設定を参照してください。
関連項目 
ファイルの修復のトラブルシューティング