データ入力のための値一覧の定義
ほとんどすべてのレコードで、フィールドに一組の同じ値が使用される場合は、値一覧から値を選択できるようにすることができます。頻繁に使用されるテキスト、数字、日付、または時刻の値を値一覧に定義し、それらの値をポップアップメニュー、ドロップダウンリスト、チェックボックス、またはラジオボタンとして表示するように、フィールド書式を設定することができます。
これにより、データ入力の時間が短縮できるだけでなく、入力データの正確さも確保することができます。また、レコードを値一覧の順序でソートすることもできます(たとえば月や地域の順に並べるなど)。
値一覧を定義する場合、次の3つのソースのうち1つから値を取得できます。
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作成した静的な値一覧。値一覧に表示する値を自分で入力できるため、値一覧を作成する最も簡単な方法です。ただし、表示される内容を変更するには値一覧を再定義する必要があるため、フィールドの内容を基に値一覧を作成する方法ほど柔軟ではありません。
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現在のファイルまたは別のファイルのフィールド。値一覧はフィールド内の現在の値に基づいて動的に更新されるため、柔軟性に優れています。フィールドが関連テーブル内にある場合、フィールドのすべての値を表示するか、関連レコードの値のみを表示するかのオプションを選択できます。
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別のファイルですでに定義されている値一覧。必要な値一覧がすでに別のファイルで定義されている場合、値一覧を再作成する代わりに、そのファイルの値一覧を使用できます。
値の一覧を使用するためにフィールドオブジェクトを設定は、2つの手順で行います。
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最後に、レイアウトモードで、値一覧がポップアップメニュー、ドロップダウンリスト、チェックボックス、またはラジオボタンとして表示されるようにフィールドオブジェクトの書式を設定します。詳細については、ポップアップメニュー、チェックボックス、またはその他のコントロールを表示するためのフィールド設定を参照してください。
値一覧を作成して値を定義するには、次の操作を行います。
1.
[ファイル]メニューの [管理] サブメニューから [値一覧...] を選択します。
レイアウトモードで、ステータスツールバーの [管理] をクリックして、[値一覧...] を選択します。
2.
[値一覧の管理] ダイアログボックスで、[新規...] をクリックします。
3.
[値一覧の編集] ダイアログボックスで、[値一覧名:] フィールドに値一覧の名前を入力します。
4.
[カスタム値を使用] を選択し、1行に1つの値を、表示する順に入力します。
各行の値の最後で Enter キー(Windows)または return キー(Mac OS)を押して、改行します。
ヒント  ポップアップメニューやドロップダウンリストの項目の間に区切り線を作成したり、ラジオボタンやチェックボックスの間にスペースを空けるには、区切り線またはスペースを表示する位置にあたる独立した行にハイフンを入力します。
5.
[OK] を2回クリックして、[値一覧の編集] ダイアログボックスを閉じてから、[値一覧の管理] ダイアログボックスを閉じます。
6.
詳細については、ポップアップメニュー、チェックボックス、またはその他のコントロールを表示するためのフィールド設定を参照してください。
現在のファイルまたは別のファイルの値を使用して値一覧を定義するには、次の操作を行います。
1.
[ファイル]メニューの [管理] サブメニューから [値一覧...] を選択します。
レイアウトモードで、ステータスツールバーの [管理] をクリックして、[値一覧...] を選択します。
2.
[値一覧の管理] ダイアログボックスで、[新規...] をクリックします。
3.
[値一覧の編集] ダイアログボックスで、[値一覧名:] フィールドに値一覧の名前を入力します。
4.
[フィールドの値を使用] を選択します。
5.
[値一覧に使用するフィールドの指定] ダイアログボックスの [最初のフィールドの値を使] で、目的のフィールドを含むテーブルを選択して、次に一覧でそのフィールドを選択します。
目的のテーブルが別のファイルにあるため一覧に表示されない場合は、一覧から [データベースの管理...] を選択して、リレーションシップグラフにそのテーブルを追加します。詳細については、リレーションシップの作成を参照してください。
6.
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値一覧にすべてのフィールド値を含めるには、[すべての値を含める] を選択します。
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値一覧に関連レコードの値のみを含めるには、[関連レコードの値のみ含める] を選択して、[次のテーブルから] の一覧から関連レコードを選択します。値一覧には、[次のテーブルから] のテーブルと [最初のフィールドの値を使用] の一覧で選択したフィールドを含む テーブルの間に指定されたリレーションシップ条件を満たすレコードのフィールド値のみが表示されます。
関連レコードの値のみを表示する値一覧の例については、関連フィールドの値のみを含む値一覧の例を参照してください。
7.
2番目のフィールドからも関連するレコードの値を表示するには、[2番目のフィールドの値も表示] を選択し、目的のフィールドを含むテーブルを選択して、一覧でフィールドを選択します。
このオプションを選択すると、対応するフィールドの値が値一覧の最初のフィールドの値の次に表示されます。たとえば、入力するデータを簡単に判断できるように、部品番号の横に部品名を表示することができます。[2番目のフィールドの値も表示] がグレー表示されている場合、手順5の説明に従って、最初に左側のフィールド一覧でフィールドを選択します。
メモ  データを入力する場合、2つのフィールドの値を表示する値一覧を使用すると、手順5で指定した最初のフィールドのデータのみが入力されます。 値一覧の2番目のフィールドは表示のみであり、その値はフィールドには入力されません。ただし、ルックアップを使用すると、2番目のフィールドからデータを自動的に入力できます。詳細については、ルックアップについてを参照してください。
8.
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[2番目のフィールドの値のみを表示] を選択して2 番目のフィールドの値を表示し、最初のフィールドのデータを保存します。
[2番目のフィールドの値のみを表示] を選択しない場合、値一覧には両方のフィールドが表示されます。 たとえば、ポップアップメニューには両方のフィールドが表示されます。
[2番目のフィールドの値のみを表示] 動作の概要:
 
2番目のフィールドの値のみが表示されます。選択をした場合、最初のフィールドからの対応する値がデータベースに保存されます。
フィールドは最初のフィールドの値が表示されます。フィールドをクリックすると、ドロップダウンリストに2番目のフィールドの値が表示されます。選択を終えると、一覧には再び最初のフィールド(フィールドが存在する場合)の値が表示されます。
メモ  選択をした場合、最初のフィールドからの対応する値がデータベースに保存されます。
9.
特定言語の辞書のテキストフィールド内の値を表示する場合、[次の条件で値をソートしなおす] を選択して言語を選択します。それ以外の場合、値はフィールドのデフォルト言語の索引順にソートされます。この設定は他のタイプのフィールドでは無視されます。
詳細については、索引設定またはソートの言語の選択を参照してください。
10.
[OK] をクリックし、[値一覧に使用するフィールドの指定] ダイアログボックスを閉じます。
11.
[OK] を2回クリックして、[値一覧の編集] ダイアログボックスを閉じてから、[値一覧の管理] ダイアログボックスを閉じます。
12.
詳細については、ポップアップメニュー、チェックボックス、またはその他のコントロールを表示するためのフィールド設定を参照してください。
他の値一覧から値一覧を定義するには、次の操作を行います。
1.
[ファイル]メニューの [管理] サブメニューから [値一覧...] を選択します。
レイアウトモードで、ステータスツールバーの [管理] をクリックして、[値一覧...] を選択します。
2.
[値一覧の管理] ダイアログボックスで、[新規...] をクリックします。
3.
[値一覧の編集] ダイアログボックスで、[値一覧名:] フィールドに値一覧の名前を入力します。
4.
[他のファイルの値一覧を使用] を選択し、一覧から、参照する値一覧が含まれるファイルへのファイル参照を選択または作成します。
ファイル参照の詳細については、ファイルパスの作成を参照してください。
5.
[値一覧] で、他のファイルからの値一覧を選択します。
値一覧の中には、グレー表示され、選択できないものもあります。これらの値一覧は、フィールドの関連レコードの値のみを表示するように定義されているため、別のファイルから直接参照することはできません。代わりに、[フィールドの値を使用:]オプションを使用してください(また、他のファイルのテーブルを現在のファイルのリレーションシップグラフに追加する必要もあります)。このタイプの値一覧を作成するには、上記の説明に従い、フィールドの値に基づいて値一覧を定義します。
6.
[OK] を2回クリックして、[値一覧の編集] ダイアログボックスを閉じてから、[値一覧の管理] ダイアログボックスを閉じます。
7.
詳細については、ポップアップメニュー、チェックボックス、またはその他のコントロールを表示するためのフィールド設定を参照してください。
値一覧を変更、複製、または削除するには、次の操作を行います。
1.
[ファイル]メニューの [管理] サブメニューから [値一覧...] を選択します。
レイアウトモードで、ステータスツールバーの [管理] をクリックして、[値一覧...] を選択します。
2.
 
値一覧の値、または動的な値一覧を生成する方法を変更する
[値一覧名] で値一覧を選択し、[編集...] をクリックします。[値一覧の編集] ダイアログボックスで変更を行い、[OK] をクリックします。
メモ  データが入力された後で値一覧の項目を再定義すると、予期しない結果をまねく可能性があります。たとえば、値一覧の項目を「アクセサリー」から「アクセサリー等」に変更すると、フィールドがチェックボックスまたはラジオボタンで書式設定されているレイアウトでは、そのフィールドが空で表示されます。また、「アクセサリー等」を検索しても、既存の「アクセサリー」のレコードは検索されません。
[値一覧] で目的の値一覧を選択して、[削除] をクリックします。確認のダイアログボックスで、[削除] を再度クリックします。
3.
メモ
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フィールドオブジェクトのレイアウトがどのようなものであったとしても、フィールドで常に値一覧の値を使用する場合は、フィールドの定義で入力値の制限オプションを指定します。詳細については、入力値の制限の設定を参照してください。
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定義している値一覧に日付が含まれる場合は、「14/6/29」ではなく「2014/6/29」のような4桁の西暦の日付が含まれていることを確認してください。2桁の西暦の日付が含まれる値一覧を表示するように書式設定されている日付フィールドでは、データの入力時に、値一覧の2桁の西暦の日付は4桁の西暦の日付に変換されます。2桁の西暦の処理方法を参照してください。
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値一覧では、ODBC データソースのフィールドを使用することはできますが、長い文字列などのキャラクタラージオブジェクト(CLOB)はサポートされていません。
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ODBC データの含まれる値一覧では、アクセスなしアクセス権および制限付きカスタムアクセス権はサポートされていません。ユーザが値一覧内の ODBC データを表示しないようにするには、外部 SQL データベースの行レベルセキュリティを強化する必要があります。値一覧アクセス権の編集を参照してください。