オブジェクトフィールドの設定について
埋め込みデータまたはファイル参照を格納するオブジェクトフィールドの設定に加えて、データを外部に保存するオブジェクトフィールドを設定することができます。
たとえば、製品データベースを共有しており、製品写真のオブジェクトフィールドが含まれているとします。ある場所にいるユーザがファイルをオブジェクトフィールドに挿入すると、ファイルは転送され、ホストコンピュータのディレクトリに保存されます。別の場所にいるユーザがデータベースレコードを閲覧すると、製品写真がオブジェクトフィールドのコピーに表示されます。
オブジェクトデータを外部に保存することにより、次のことができるようになります。
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簡単なデータの共有:データを外部に保存すると、各ユーザは1つの場所に保存されたデータで作業するため、マルチユーザデータベースを簡単に共有できます。マルチユーザ環境でオブジェクトフィールドを使用するために、各ローカルコンピュータ上に共有ボリュームを構成する必要はありません。共有ボリュームにコピーしなくても、ファイルを自分のハードドライブからオブジェクトフィールドに挿入できます。
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増分バックアップの実行:外部ファイルへの参照のみがデータベース内に保存されるため、データベースを小さく維持し、増分バックアップを容易にします。オブジェクトデータを外部に保存すると、最初のバックアップの実施後、2回目以降のバックアップでは追加または変更のあった外部ファイルのみをコピーするので、バックアップが迅速に行われます。
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セキュリティの維持:データは FileMaker Pro で保護された状態を保たれます。セキュア格納で外部に保存されるオブジェクトデータは、デフォルトで暗号化され、FileMaker Pro のみが読み取ることができます。また、データをネイティブ形式で(オープン格納で)保持することを選択できるので、外部ファイルシステムでフォルダやファイルの編成方法をより制御できます。
これらの一般手順に従って、データを外部で保存するようにオブジェクトフィールドを設定します。
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重要  コンピュータに保存されているドキュメントは定期的にバックアップを取ることをお勧めします。FileMaker Pro データベースのバックアップに関する詳細は、FileMaker Pro データベースのメンテナンスと修復を参照してください。
メモ
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OLEの挿入は FileMaker Pro 12 ではサポートされていませんが、既存のオブジェクトフィールドのOLEオブジェクトをアクティブにして別の形式に保存できます。FileMaker Pro 11以前のデータベースの変換を参照してください。
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FileMaker Go のデータベースを開発している場合、一部の機能の操作の違いについては、 FileMaker Go のマニュアルを参照してください。
関連項目 
オブジェクトフィールドのデータの操作
このセクションのトピック
データを外部に保存するオブジェクトフィールドの設定
オブジェクトデータの外部保存の管理
サムネールでのパフォーマンスの管理
オブジェクトデータの転送