FileMaker Cloud 2.18.0 ヘルプ
FileMaker Cloud の概要
FileMaker Cloud について
FileMaker Cloud® は FileMaker® Pro Advanced、FileMaker Go®、および FileMaker WebDirect™ を使用するカスタム App (データベース) をクラウド上で使用するためのサービスです。FileMaker Cloud では FileMaker ID と統合されたサインオンシステムを使用してユーザを認証し、Claris International Inc. から直接提供されます。
- FileMaker Customer Console は FileMaker ID アカウント、グループ、ホスト、設定、およびサブスクリプションを管理するための Web ベースのアプリケーションです。
- FileMaker Cloud Admin Console は FileMaker Cloud インスタンスを監視および管理するための Web ベースのアプリケーションです。
- FileMaker Data API は共有データベースのデータに Web サービスからアクセスできるようにするアプリケーションプログラミングインターフェース (API) です。この API は REST (Representational State Transfer) アーキテクチャを使用しているため、FileMaker Data API は REST API です。
- OData (Open Data Protocol) はデータの照会および更新を行うための REST ベースのプロトコルで、REST API クライアントアプリケーションを使用して FileMaker Cloud で共有しているデータベースのデータにアクセスすることができます。
- FileMaker Admin API は、FileMaker Cloud 製品および FileMaker Server 上での管理タスクを Web サービスから実行できるようにする REST ベースの API です。
FileMaker Cloud のハードウェアおよびソフトウェアの必要条件については、FileMaker Cloud 技術仕様を参照してください。
インスタンスの監視と管理
FileMaker Cloud Admin Console を使用するには、FileMaker ID チームマネージャである必要があります。FileMaker Customer Console ヘルプを参照してください。
FileMaker Cloud インスタンスを作成して設定した後、FileMaker ID を使用して FileMaker Customer Console にサインインします。次に、[ホスト] ページで [FileMaker Cloud Admin Console に移動] をクリックします。
インスタンスの URL を使用して直接 FileMaker Cloud Admin Console にサインインすることもできます。
Admin Console を使用して次の操作を行います:
- ホスト、接続しているクライアント、およびデータ使用量に関する情報の表示
- FileMaker Cloud バージョンの表示およびアップグレード
- データベース、バックアップ、およびクライアントの操作
- データベースのダウンロード
- FileMaker Cloud 設定の構成
- ログファイルのダウンロード
- FileMaker Data API、OData、および ODBC 設定の構成
- サブスクリプションの中止
FileMaker Customer Console を使用して次の操作を行います:
- FileMaker ID ユーザおよびグループの追加および管理
- チームとチームの FileMaker ID アカウントの設定の管理
- FileMaker Cloud サブスクリプションに関する情報の表示およびサブスクリプションの管理とアップグレード
- FileMaker ソフトウェアおよびライセンス証明書のダウンロード
- FileMaker ID プロファイルの更新
メモ: FileMaker Cloud Admin Console および FileMaker Customer Console の表示に使用する言語は FileMaker ID プロファイルで指定します。言語を変更するには、FileMaker Customer Console で FileMaker ID ユーザ名をクリックしてから [プロファイル] を選択します。[FileMaker ID アカウント] 領域で [編集] をクリックします。言語を選択して [保存] をクリックします。
FileMaker Cloud の操作
システム概要の表示
Admin Console にサインインすると、システム概要を示す [ダッシュボード] ページが表示されます。Admin Console には FileMaker Cloud の管理をナビゲートするタブページ [データベース]、[バックアップ]、[構成]、[コネクタ]、[サブスクリプション] も含まれています。
[ダッシュボード] には次の情報が表示されます:
- ホスト名、FileMaker Cloud バージョン、およびサーバー ID
-
FileMaker Cloud への使用中の接続
これらは FileMaker Pro Advanced、FileMaker Go、または FileMaker WebDirect の接続です。
- 開かれている共有データベースの合計
FileMaker Data API および OData を使用して共有データベースからクライアントに送信できるデータの年間制限
この制限は購入契約書で設定されます。
- FileMaker Data API 使用状況
- OData 使用状況
FileMaker データストレージの合計容量、使用中のデータ量、および残りのデータ量
FileMaker データストレージはデータベース、外部に保存されたオブジェクトフィールドデータ、およびバックアップファイル用にクラウドで共有するストレージを提供するサービスです。
CPU 使用量、メモリ使用量、およびネットワークスループット
このデータは 20 秒ごとに更新されます。
[ダッシュボード] ページの右上には、UTC (協定世界時刻) で時刻が表示されます。
UTC 時刻の横にある [通知] ドロップダウンリストには、システム使用量に関する警告または FileMaker Cloud の新バージョンへのアップグレードに関する通知など、対応が必要な重要なイベントが表示されます。
FileMaker Cloud のアップグレード
新しいソフトウェアバージョンまたはパッチが利用可能な場合は、 Admin Console に [アップグレード] リンクまたは通知が表示されます。チームマネージャには電子メールも送信されます。ソフトウェアは常に最新の状態にしてください。
メモ
- FileMaker Cloud 2.18 は FileMaker 18 プラットフォームのクライアントのみと互換性があります。
- [アップグレード] リンクは優先ホスト名が承認および適用された後に利用可能になります。
データベースファイルの暗号化とアップロード
FileMaker Cloud ではすべてのデータベースファイルを暗号化する必要があります。ファイルをアップロードするには、次のオプションのいずれかを使用します:
- 暗号化されていない FileMaker Pro Advanced データベースファイルをアップロードします。ファイルをアップロードするときに FileMaker Cloud によってデータベースが暗号化され、暗号化パスワードが作成されます。「暗号化パスワードについて」を参照してください。
- データベースをアップロードする前に FileMaker Pro Advanced を使用してデータベースファイルをパスワードで暗号化します。アップロードするファイルを選択するときに暗号化パスワードを入力します。
メモ
- FileMaker Cloud では最大 125 のカスタム App を共有することができます。
- パスワードで保護されたデータベースファイルのみ FileMaker Cloud で開くことができます。
- FileMaker ID アカウントを持つチームマネージャのみがデータベースファイルをアップロードできます。ファイルにはグループまたは個々のユーザの FileMaker ID アカウントアクセスが設定されている必要があります。
暗号化パスワードについて
暗号化されていないファイルをアップロードすると、FileMaker Cloud によってデータベースが暗号化され、暗号化パスワードが作成されます。
データベースの暗号化パスワードを表示するには、次の操作を行います:
- Admin Console で [データベース] タブをクリックします。
データベース名の右側の下向矢印をクリックしてから [暗号化パスワードを表示] をクリックします。
メモ: このオプションは暗号化パスワードを保存した場合、またはファイルが FileMaker Cloud により暗号化されている場合にのみ使用できます。
- FileMaker ID ユーザ名およびパスワードを入力します。
重要: 暗号化パスワードは安全な場所に保管してください。データベースを開くにはこのパスワードが必要です。データベースをダウンロードまたは削除する前に、暗号化パスワードがあることを確認してください。
FileMaker ID 認証の設定
FileMaker Cloud で共有されるファイルの場合、ユーザは FileMaker ID アカウントで認証されます。ユーザをチームに招待する方法およびユーザをグループに追加する方法については、FileMaker Customer Console ヘルプを参照してください。
ファイルをアップロードする前に、FileMaker Pro Advanced を使用してグループまたは個々のユーザの FileMaker ID アカウントアクセスを作成します。FileMaker Pro Advanced ヘルプを参照してください。
データベースファイルをアップロード、暗号化、開く
- FileMaker Pro Advanced を開き、FileMaker ID ユーザ名およびパスワードを使用してサインインします。
- そのページで FileMaker Pro Advanced を開くことを許可するように要求された場合は [許可] をクリックします。
- FileMaker Pro Advanced で、[ファイル] メニュー > [共有設定] > [ホストにアップロード...] を選択します。
-
[ホストにアップロード] ウインドウでチーム名の横の [表示] をクリックしてから FileMaker Cloud ホスト名をクリックします。
検索ボックスにホスト名を入力することもできます。
- 1 つまたは複数のファイルを選択して [開く] をクリックします。
- ファイルがすでに暗号化されている場合、暗号化パスワードを入力します。
- [アップロード] をクリックします。
-
アップロードの完了を示すメッセージが表示された後、[終了] をクリックします。
ファイルを自動的に開くオプションを選択しなかった場合は次の手順に進みます。
- Admin Console で [データベース] をクリックします。
- データベースの右側の矢印をクリックして [開く] を選択します。
- 暗号化パスワードの入力を求めるメッセージが表示された場合、暗号化パスワードを入力してファイルを開きます。
FileMaker Pro Advanced でファイルを開くには、FileMaker Customer Console の [ホーム] ページでファイル名をクリックしてから [FileMaker Pro Advanced で開く] をクリックします。FileMaker Pro Advanced で直接ファイルを開くこともできます。
データベースおよびクライアントの操作
Admin Console で [データベース] タブをクリックして、アップロード済みのデータベースを表示、ソート、および検索するページに移動します。データベースの一覧の右にある下方向矢印をクリックすると、データベースを開く、一時停止、再開、閉じる、ダウンロード、取り除く、名前変更、データベースの暗号化パスワードを表示することができます。
右のパネルを使用してデータベースに接続しているクライアントユーザを管理します:
- すべてのユーザを選択するには、[FileMaker ID] の横にあるチェックボックスを選択します。特定のユーザの選択や、FileMaker ID ユーザ名、クライアント、またはサインイン (セッション時間) でソートすることもできます。
- 選択されているユーザの接続を解除するには、[接続解除] をクリックします。ユーザに送信するオプションのメッセージを入力して遅延時間を指定します。(デフォルトは 2 分です。)
- 選択されているユーザにメッセージを送信するには、[メッセージを送信] をクリックします (たとえば、接続されているデータベースを一時停止する場合など)。
メモ
- データベースをダウンロードまたは削除する前に、データベースの暗号化パスワードがあることを確認してください。「暗号化パスワードについて」を参照してください。
- データベースを削除してからダッシュボードの FileMaker データストレージの使用中および残りのストレージ容量が更新されるまでに最大 20 分かかることがあります。
- クライアントアクセスでデータベースが開かれる前の起動時に、起動復元により復元ログに記録された未適用の変更がすべて復元されます。
バックアップの操作
Admin Console で [バックアップ] タブをクリックします。
変更されたデータベースは 20 分ごとに自動的にバックアップされます。バックアップは 30 日間保存され、それ以降は自動的に削除されるようになります。バックアップを保存、保存済みの一覧からバックアップを取り除く、バックアップラベルを編集、およびバックアップを復元することができます。
バックアップの表示と管理
[バックアップ] ページの左のパネルで次の操作を行います:
- [自動バックアップ] をクリックしてバックアップの一覧を表示、バックアップを保存、およびバックアップラベルを編集することができます。
- [保存済み] をクリックして保存済みバックアップの一覧を表示、バックアップラベルを編集、保存済み一覧からバックアップを取り除くことができます。
バックアップはタイムスタンプ (UTC 時刻) 順に表示されます。
日付ボックスを使用して特定の日付でバックアップをフィルタすることができます。
バックアップラベルの作成
バックアップラベルを作成して特定のバックアップを識別することができます。
- 1 つまたは複数のバックアップを選択します。
- [ラベルを編集] をクリックします。
- 新しい名前を入力します。
ラベルでバックアップ一覧をフィルタするには、[ラベルによるフィルタ] ボックスにラベルを入力します。現在のフィルタをリセットするには [検索結果を消去する] をクリックします。
メモ
- 複数のバックアップを選択している場合はすべて同じラベルが付けられます。
保存済みバックアップの操作
バックアップは保存することができます。保存済みバックアップは FileMaker Cloud によって自動的に削除されません。
不要になった保存済みバックアップを取り除くことができます。保存済み一覧からバックアップを取り除いた後、バックアップが作成された 30 日後にバックアップが自動的に削除されます。
バックアップを保存するには、次の操作を行います:
- [自動バックアップ] タブでバックアップを選択します。
- [バックアップを保存] をクリックします。
[保存済み] 列のバックアップの横にチェックマークが表示されます。
保存済み一覧からバックアップを取り除くには、次の操作を行います:
- [保存済み] タブでバックアップを選択します。
- [保存を取り消す] をクリックします。
バックアップの復元
- バックアップページの右のパネルでバックアップを選択してから [バックアップを復元] をクリックします。
- 復元するデータベースを選択して [復元] をクリックします。
- 暗号化パスワードの入力を求めるメッセージが表示された場合、データベースの暗号化パスワードを入力します。
各データベースの復元後に通知が送信されます。復元されたバックアップは [データベース] タブのデータベースの一覧に追加されます。復元されたファイルは新しいファイルとして <ファイル名>_復元済み_<バックアップタイムスタンプ> というファイル名で保存されます。
メモ
- 復元されたバックアップをダウンロードするには、[データベース] タブをクリックします。データベース名の右側の下向矢印をクリックしてから [ダウンロード] をクリックします。
- 復元されたデータベースの名前を変更するには、[データベース] タブをクリックします。データベース名の右側の下向矢印をクリックしてから [名前変更] をクリックします。
- 復元されたデータベースの元のファイル名を使用するには、[データベース] タブに移動します。元のファイルの名前を変更してから、復元ファイルの名前を元のファイル名に変更します。
- データベースを削除した場合、そのデータベースは次のバックアップスケジュールに含まれません。削除したデータベースを復元するには、そのデータベースが利用可能な最後のバックアップを使用する必要があります。
- バックアップスケジュールの後にデータベースを更新してから次のバックアップスケジュールの前にそのデータベースを削除した場合、変更は保存されません。
FileMaker Cloud の構成
Admin Console で [構成] タブをクリックします。
ローカルタイムゾーンの設定
- Admin Console で [構成] > [一般設定] をクリックします。
- [ローカルタイムゾーン] で [変更] をクリックしてから別のタイムゾーンを選択します。
- [保存] をクリックします。
メモ
- ローカルタイムゾーンを変更すると、自動メンテナンススケジュールが変更されます。
セッションタイムアウトの設定
Admin Console で [構成] > [FileMaker クライアント] をクリックします。[FileMaker Pro Advanced および FileMaker Go]、または [FileMaker WebDirect] の [変更] をクリックして新しいセッションタイムアウトを選択します。FileMaker WebDirect セッションのタイムアウトを変更すると、FileMaker WebDirect が再起動されてユーザの接続が解除されます。その前に [データベース] タブからメッセージを送信してユーザに警告することができます。
メモ
- FileMaker WebDirect の再起動には数分かかります。再起動が完了するまで FileMaker WebDirect に他の変更を加えることはできません。
- FileMaker Admin API セッションおよび FileMaker Data API セッションのタイムアウトは 15 分で変更することはできません。
ログファイルエントリのダウンロード
FileMaker Cloud では、アクティビティ、クライアントアクセス、およびその他の情報が追跡され、情報はログファイルに記録されます。
- Admin Console で [構成] > [ログ] をクリックします。
- [ダウンロードするログを選択] をクリックします。
- ログ名をクリックします。
ログファイル | 記録 |
---|---|
event.log | FileMaker Cloud データベースサーバーの実行中に発生したイベント。たとえば、データベースサーバーの開始時または停止時、データベースファイルが開かれたときまたは閉じられたときが記録されます。 |
gateway.log | FileMaker Cloud Admin Console のアクティビティ。 |
journal.log | 通知およびユーザの処理。たとえば、メモリまたはデータボリュームの使用状況に関する通知や、インスタンスのアップグレード開始などの処理が記録されます。 |
wpe.log | Web 公開エンジンのエラー、FileMaker WebDirect のエラー、または FileMaker スクリプト関連のエラーなどの Web 公開エンジンのイベント。 |
fmshelper.log | 他のすべてのプロセスを実行、開始、および停止するユーティリティプロセス。 |
awsmanager.log | FileMaker Cloud サブスクリプションまたは FileMaker データストレージのアップグレードに関連するアクティビティ。 |
fmdapi.log | 発生したすべての FileMaker Data API のエラー、および共有データベースにアクセスした FileMaker Data API 呼び出しに関する情報。 |
stats.log | FileMaker Cloud データベースサーバーのパフォーマンス、およびサインインしたクライアント数。 |
fmodata.log | 発生したすべての OData エラー、および共有データベースにアクセスした OData 呼び出しに関する情報。 |
メモ
- ユーザ認証情報およびデータベースエントリは記録されません。
自動メンテナンススケジュールの表示
Admin Console で [構成] > [自動メンテナンス] をクリックします。
FileMaker Cloud インスタンスは自動メンテナンスのために 1 日 1 回自動的に再起動されます。自動メンテナンスを無効にすることはできません。自動メンテナンスのスケジュール時刻は [自動メンテナンス] ページに UTC 時刻で表示されます。自動メンテナンスはスケジュール時刻から 1 時間以内に開始されます。自動メンテナンススケジュールを変更するには、ローカルタイムゾーンを変更する必要があります。「ローカルタイムゾーンの設定」を参照してください。
一般にクライアントが接続中の場合は自動メンテナンスが行われませんが、重要な更新のための自動メンテナンスの場合はクライアントの接続が解除されることがあります。予定されている自動メンテナンスの前に変更を保存していることを確認してください。
重要: 自動メンテナンスのスケジュール時刻は UTC 時刻で表示されます。UTC と実際のタイムゾーンの差を計算して確認してください。
コネクタの管理
FileMaker Data API 設定の変更
メモ: データベースが使用されているときは FileMaker Data API 設定を変更できません。FileMaker Data API エンジンの再起動時にクライアントが保存していない作業内容が失われる可能性があります。
FileMaker Data API を使用すると、REST 準拠の API ステートメントのセットを使用してアプリケーションとデータを共有することができます。
FileMaker Data API でのアクセスを使用したデータベースを共有するには、次の操作を行います:
- FileMaker Pro Advanced を使用して FileMaker Data API アクセス用のデータベースを準備します。FileMaker Data API ガイドを参照してください。
- Admin Console で [コネクタ] > [FileMaker Data API] をクリックしてから [FileMaker Data API] を [有効] に設定します。
- データベースファイルを FileMaker Cloud にアップロードします。「データベースファイルをアップロード、暗号化、開く」を参照してください。
- REST 準拠の Web サービスを使用して FileMaker Data API ステートメントを指定する URL の形式で HTTPS リクエストを送信します。
OData でのアクセスを使用したデータベースの共有
メモ: OData クライアントによりデータベースが使用されているときは OData を無効にすることはできません。
OData により、REST 準拠の API ステートメントのセットを使用することで OData に対応したプロバイダからデータベースファイルにアクセスできるようになります。
OData でのアクセスでデータベースを共有するには、次の操作を行います:
- FileMaker Pro Advanced を使用して OData アクセス用のデータベースを準備します。FileMaker Cloud OData ガイドを参照してください。
- Admin Console で [コネクタ] > [OData] をクリックしてから [OData] を [有効] に設定します。
- データベースファイルを FileMaker Cloud にアップロードします。「データベースファイルをアップロード、暗号化、開く」を参照してください。
- REST 準拠の Web サービスを使用して OData ステートメントを指定する URL の形式で HTTPS リクエストを送信します。
ODBC データソースの設定
Admin Console で [コネクタ] > [外部 ODBC データ] をクリックして FileMaker Cloud クライアントによるアクセス用に ODBC データソースを設定します。ODBC データソースを追加してドライバの種類を選択すると、そのドライバのデフォルトのポート番号が選択されます。また、FileMaker Cloud で使用される予約済みのポートを除く、1 から 65535 の任意のポート番号を選択できます。FileMaker Cloud で使用されるポートの一覧については、FileMaker Cloud 入門ガイドを参照してください。
メモ: ODBC データソース接続をテストするには、データベースのユーザ名とパスワードが必要です。
サブスクリプションの管理
FileMaker Cloud サブスクリプションの管理や、ライセンス証明書およびクライアントソフトウェアをダウンロードするには、FileMaker Customer Console の [サブスクリプション] タブを使用します。FileMaker Customer Console ヘルプを参照してください。サブスクリプションを中止するには、FileMaker Cloud Admin Console を使用します。
サブスクリプションの中止
Admin Console のサブスクリプションセンターには、サブスクリプションの中止に関する情報が表示されます。サブスクリプションを中止する前にこの情報を慎重に確認してください。
- Admin Console で [サブスクリプション] > [サブスクリプションセンター] をクリックします。
- [手順を送信] をクリックすると、手順を記載した電子メールが送信されます。(キャンセルするには、[サブスクリプションを継続] をクリックします。)
- 電子メールの手順に従って、クライアントソフトウェア、ログ、およびデータベースをダウンロードします。
- [データベース] をクリックします。
- FileMaker Cloud によって暗号化されたデータベースでは暗号化パスワードを取得して安全な場所に保管してください。各データベースの横にある下向矢印をクリックして [暗号化パスワードを表示] を選択します。「暗号化パスワードについて」を参照してください。
- データベースをダウンロードするには、各データベースの横にある下向矢印をクリックしてから [ダウンロード] をクリックします。
- ログファイルをダウンロードするには、[構成] > [ログ] をクリックします。[ダウンロードするログを選択] をクリックしてからログ名をクリックします。
- データベースおよびログファイルをダウンロードした後、[サブスクリプション] > [サブスクリプションセンター] をクリックします。
- [インスタンスを停止] をクリックします。
- [サブスクリプションのキャンセル] ダイアログボックスで、[インスタンスを停止] をクリックしてサブスクリプションの中止を確認します。
重要: サブスクリプションをキャンセルした後、インスタンスが終了します。データの取得は 45 日間可能です。45 日が経過するとデータは削除されます。データベースおよびログファイルを取得するには、FileMaker Customer Console ヘルプを参照してください。
メモ
- サブスクリプションをキャンセルした後、暗号化パスワードの取得やデータベースおよびログファイルのダウンロードなどのために一時的にデータベースにアクセスするには、FileMaker Customer Console でインスタンスを一時的に再起動します。FileMaker Customer Console ヘルプを参照してください。
- FileMaker Cloud ライセンスが期限切れでない場合、一時的にインスタンスを再起動するとサブスクリプションが再びアクティブになります。サブスクリプションを非アクティブにするには、再度サブスクリプションをキャンセルする必要があります。
FileMaker Cloud 考慮事項
FileMaker クライアント
- FileMaker Cloud では FileMaker WebDirect の Web サーバーで共有される FileMaker WebDirect のカスタムホームページをサポートしていません。FileMaker WebDirect のカスタムホームページは外部 Web サイトで共有できますが、データベースの一覧を動的に表示することができません。
- FileMaker Cloud では FileMaker Pro Advanced Runtime ソリューションのアップロードをサポートしていません。
- FileMaker Cloud は次の Linux フォントをインストールします: Liberation、Baekmuk Batang (韓国語)、IPA ゴシック (日本語)、および WenQuanYi Zen Hei (wqy-zenhei) (中国語)。
- FileMaker Cloud Admin Console では常に UTC で時刻が表示されます。ローカルタイムゾーンを使用する場合は、FileMaker Pro Advanced スクリプトで計算 (UTC とタイムゾーンの差) を含める必要があります。
- FileMaker Cloud では特定のアカウントとパスワードを使用した FileMaker Pro Advanced ファイルへの自動ログインをサポートしていません。ファイルをアップロードした後に FileMaker Pro Advanced でファイルオプションを変更してアカウントとパスワードを指定すると、それ以降は FileMaker Cloud でこのファイルが開かなくなります。
管理
- FileMaker Cloud では FileMaker スクリプトエンジン (FMSE) は「Data/Documents」と「temp」フォルダにのみアクセスできます。FMSE の localhost ポートへのアクセスはブロックされています。
- FileMaker Cloud のバージョンアップグレードおよび FileMaker データストレージのアップグレードには数分かかります。ダウンタイム中は、クライアントは FileMaker Cloud に接続できません。これらのプロセスを開始する前に、ユーザに対して作業を保存するように通知してすべてのユーザの接続を解除する必要があります。
- インスタンスのアップグレードを開始する前にサインインしている可能性があるユーザに通知し、変更を保存して処理が完了するのを待つように指示する必要があります。
- FileMaker Cloud インスタンスは自動メンテナンスのために 1 日 1 回再起動されます。自動メンテナンススケジュールについてユーザに通知し、変更を保存して処理が完了するのを待つように指示する必要があります。
- FileMaker Pro Advanced のデフォルト設定では、外部に保存されるオブジェクトデータの暗号化にセキュア格納が使用されます。FileMaker Cloud では外部に保存するように構成されたオブジェクトデータに FileMaker データストレージを使用します。FileMaker Cloud で共有されるファイルの場合、セキュア格納を使用したデータを埋め込みオブジェクトデータに転送することはできません。セキュア格納に関する情報については、FileMaker Pro Advanced ヘルプを参照してください。
データソース
fmsadmin
CLI (コマンドラインインターフェース) コマンドは FileMaker Cloud ではサポートされません。スクリプトで [サーバー上のスクリプト実行] スクリプトステップをfmsadmin
コマンドと一緒に使用すると、FileMaker エラーコード 812「ホストの容量を超えています」が表示されることがあります。- ソース名に拡張 ASCII 文字が含まれていると ODBC 接続を確立できません。
- Microsoft SQL Server ドライバとデフォルト以外のポートを使用して ODBC ソースを構成する場合、ポート番号をサーバーの IP アドレスに追加する必要があります (例:
52.37.11.97,1999
)。
トラブルシューティング
疑問や問題がある場合、[構成] > [ログ] タブで FileMaker Cloud のログファイルを確認してください。また、一般的なトラブルシューティングのトピックについては、 ナレッジベースの FileMaker Cloud のサポートを参照してください。その他の解決策については、support.filemaker.com で検索できます。